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(イラスト:高松 啓二)
(イラスト:高松 啓二)
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 中古住宅向けのフラット35の適合検査ですが、残念ながら技術基準に適合しませんでした」

 「やはり無理でしたか。そうなると、早く売るには価格を下げるしかありませんね」

 「販売価格が6200万円の場合、フラット35を利用できれば世帯年収600万円の人でも手が届きます。しかし、これが使えないとなると年収900万円以上が主なターゲット層になります。購買層をもっと広げるためにも、販売価格を見直す必要があると思います」

 東京都内の3階建ての中古戸建て住宅で、販売価格は約6200万円。売り主は大手不動産会社に仲介を依頼したが半年ほど売れなかったので、筆者に助言を求めてきた。

 中古住宅向けのフラット35は金利が低いので、年収の10倍弱までローンを組める可能性がある。世帯年収が600万円台でも6000万円の中古住宅に手が届くのだ。

 その一方、通常の銀行の住宅ローンでは、年収の7~8倍がローンの上限額の目安とされる。世帯年収900万円だと7倍の6300万円程度のローンを組める。しかし、残念なことにこの世帯年収層はそう多くない。それは、この中古住宅が半年間売れなかった事実からも明らかだ。フラット35を利用できるか否かで、中古住宅の売れ行きは大きく左右される。