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(イラスト:高松 啓二)
(イラスト:高松 啓二)

 半年前、本連載で「オンライン営業のススメ」と題して、情報通信技術を活用した不動産の新しい営業スタイルを提唱した。その考えに変わりはないが、オンライン営業の負の側面もよく認識したうえで、活用することが重要だ。実は最近、筆者もオンライン営業に関わるトラブルを起こしてしまった。

 「あれ、エアコンが置かれたままになっていますね。これは撤去していただけますか」

 「申し訳ありませんが、設備表では置いていくことになっています」

 「設備表に『有』と表記されているのは、置いていくという意味なのですか。勘違いしていました。でも、撤去費用もかかるので売り主に撤去してもらえませんか」

 これは、中古住宅を引き渡す前の室内確認で生じた私と買い主のやり取りだ。一緒に室内をチェックした際、売り主が置いていったエアコンの存在が問題になった。

 新型コロナウイルスの感染が問題になる前も、こうしたトラブルがなかったわけではない。しかし、何度も打ち合わせや確認を重ねた後のことなので、買い主も自分の勘違いと納得して終わることが多い。しかし、今回は「納得できない」の一辺倒だった。