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31日間の実験でヒノキに大量の蟻道が発生。「ヒノキはシロアリを寄せ付けない」との神話を覆す結果が出た。断熱材の実験ではポリスチレンフォームや発泡ウレタンでの蟻害が目立った。

 ヒノキ信仰は神話に過ぎなかった。今回の実験では、わずか1カ月でヒノキに大量の蟻道が生じ、一部で食害が始まるなど、ヒノキ信仰を覆す結果が出た。4種類の樹木で蟻害の程度を比較したところ、被害の大きいものからマツ、ヒノキ、ヒバ、スギの順となった。ヒノキの蟻害はマツに次いで大きかった。

 実験は、シロアリを投入してから31日後の各試験体の質量を比較し、質量減少率で蟻害の程度を判定しようと試みた。しかし、いずれの試験体も開始時の質量と終了時の質量との間に差が見られなかった〔図1〕。もともとの試験体の質量が小さいことに加え、実験期間が31日間と短かったことが原因とみられる。

〔図1〕ヒノキはヒバやスギより蟻害が進んでいた
〔図1〕ヒノキはヒバやスギより蟻害が進んでいた
〔写真:上の4点は日経ホームビルダー、下の8点はテオリアハウスクリニック〕
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 しかし、目視では各試験体の蟻害の程度をはっきり判別できた。このまま実験期間を延長していれば、質量減少率にはっきり差が出た可能性が高い。ここでは、目視で確認した試験体の様子を述べる。