外壁通気工法には、縦胴縁の窓まわりや横胴縁に3cm以上の隙間を設ける規定がある。水平部材の窓や横胴縁は通気の邪魔になり、壁内結露につながる恐れがあるからだ。だが、3cm以上の隙間を設けていても壁内結露を招くという、この規定の有効性が疑われるトラブルが発生している。日経ホームビルダーは専門家の協力を得て、「3cmの隙間」の有効性を実大の試験体で検証した。
- トラブル事例1 隙間を設けた連窓でかび臭が発生
- トラブル事例2 築13年で躯体が劣化 隙間の取り方に誤り
- トラブル事例3 室内にかび・結露で胴縁がぼろぼろに
- 実験方法 既存規定が想定しない横長窓と雨水の浸入
- 横長窓 1.6m超の窓下は通気しない
- 横胴縁 最下層以外は空気が動かず
規定通りの方法で乾燥するか? たまった湿気を建材が吸収
空気の動きを可視化する 横胴縁は風が入らない
実験のまとめ 隙間の抵抗と配置を工夫