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エコハウスの性能を最大化する「科学的家相術」を実際の設計にどう生かすのか。part.1での松尾和也氏による講座を踏まえ、練習問題として具体的な例を敷地条件別に見ていく。

住宅A
広く開けた整形の敷地は長方形平面に大きい南窓

 敷地面積は約210m2と広く、東側と西側に前面道路がある。周辺もそれほど住宅が建て込んでいない。戸建て住宅を建てるうえでは、理想的な敷地だといえる。

 そんな恵まれた敷地条件に立つ住宅Aは、延べ床面積が約120m2の2階建ての木造戸建て住宅だ〔写真1図1〕。建物を敷地の北側に寄せ、南側に庭を配置して隣家との離隔距離を大きく確保した。車3台分の駐車スペースも設けている。

〔写真1〕長方形平面の総2階に
〔写真1〕長方形平面の総2階に
住宅Aを南東から見たところ。東西に少し細長い長方形平面の総2階建ての建物形状。南面の窓は大きく、東・西・北面の窓は小さい(写真:松尾設計室)
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〔図1〕南側隣家と十分な離隔距離
〔図1〕南側隣家と十分な離隔距離
住宅Aの配置イメージ。敷地面積が約210m2、建築面積が約70m2、延べ床面積が約120m2(資料:松尾設計室の資料を基に日経ホームビルダーが作成)
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 建物形状は、東西方向に少し長めの長方形平面で凹凸のない総2階にし、シンプルな切り妻屋根が架かる。南面の窓を大きく取りつつ、大きな庇やバルコニーを設けることで夏の日射を遮る。一方で、東面、西面、北面の窓は小さい。

 「科学的家相術」の法則を忠実に再現し、南側からの日射を最大限に活用する住宅だ。地域にもよるが、このように恵まれた敷地条件は、それほど多くないだろう。