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ユーザーも含めて、基礎の品質に対する要求は厳しさを増している。施工不良を防ぐには、配筋、型枠、生コンの充填から養生まで、複数の専門工が参加する各工程の弱点を踏まえた管理能力が不可欠だ。

 基礎の立ち上がりと耐圧版の打ち継ぎ部の施工には細心の注意が必要だ。施工不良は構造的な問題を招き、雨水の浸入による鉄筋の腐食やコンクリートの中性化を進め、耐久性にも悪影響を及ぼす。空洞があればシロアリの侵入経路にもなる。

 基礎工法の開発と販売に携わる地耐協(東京都台東区)の猪野明彦代表は、打ち継ぎ部に不具合が生じるパターンとして3つを挙げる。

 1つ目は、通り芯の墨出しを誤るなどで、耐圧版と立ち上がりの打設位置がずれること。立ち上がりの下に空隙が出来、基礎梁の梁幅が実質的に不足してしまう〔写真1〕。

〔写真1〕打ち継ぎ面に空隙
〔写真1〕打ち継ぎ面に空隙
耐圧版の端部よりも立ち上がりの打設位置が外側に飛び出ている基礎。立ち上がりのコンクリートの骨材が露出し、空隙が生じている(写真:地耐協)
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 2つ目は、立ち上がりの型枠の取り付けに不良があり、型枠の下端から水やセメントが漏れ出し、コンクリートにジャンカが発生することだ。