新型コロナウイルスの感染拡大は住宅産業にも大ダメージを与えた。そのなかにあって、売り上げを大きく伸ばしている住宅設備がある。消費者を引き付けるのは「換気」「非接触」「非対面」の3つのキーワード。感染リスクを避けたい消費者のニーズが、関連製品の需要に火を付けた。感染症対策に終わりはない。今の姿が“新たな日常”になる。住宅会社や建材・設備メーカーには、発想の転換が求められている。特集の後半では、住宅の専門家1227人が選んだ、「採用したい建材・設備メーカーランキング」の調査結果を掲載する。

特集
採用したい建材・設備メーカーランキング2020
コロナ禍でも元気な建材・設備
目次
-
換気ができるエアコンに脚光
コロナ禍で浮き彫りになったのが、住宅の室内における換気の重要性。ダイキン工業は「換気ができるエアコン」のラインアップを大幅に拡充。市場に攻勢をかけている。
-
家庭にもタッチレス水栓の波
蛇口に触らなくても水がサッと流れてサッと止まる。コロナ禍でタッチレス水栓の清潔さに注目が集まっている。特にニーズが拡大しているのがキッチン向け。リフォーム時の交換需要も旺盛だ。
-
戸建てにも宅配ボックス
これまでは集合住宅向けのイメージが強かった宅配ボックスが、戸建て住宅にも浸透し始めた。対面せずに荷物を受け取れるメリットに、コロナ禍で熱い視線が注がれている。
-
制振部材などで首位交代
工務店や住宅メーカーなどに勤務する専門家、1227人に住宅関連の建材・設備メーカーの採用意向を分野別に調査。33分野の結果をまとめた。「戸建て住宅用制振部材」、「建具などの金物」、「複合フローリング」の3分野で首位が交代した。