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コロナ禍で浮き彫りになったのが、住宅の室内における換気の重要性。ダイキン工業は「換気ができるエアコン」のラインアップを大幅に拡充。市場に攻勢をかけている。

 「当社の調べでは、5月の緊急事態宣言の解除後も、自宅で換気をしている人は全体の約9割を占めている。換気が生活行動の1つとして消費者に定着した感がある」

 ダイキン工業の舩田(ふなだ)聡常務執行役員は、2020年10月14日に開いた同社の新製品発表会の席上で、コロナ禍で消費者の換気に対する関心がかつてないほど高まっている実態を強調した〔写真1図1〕。

〔写真1〕換気機能を搭載した新モデル5製品を発表
〔写真1〕換気機能を搭載した新モデル5製品を発表
新製品発表会の席上で換気機能を搭載した5製品を発表するダイキン工業の舩田聡常務執行役員(写真:日経ホームビルダー)
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〔図1〕消費者の換気への関心が向上
〔図1〕消費者の換気への関心が向上
ダイキン工業が2020年4月から6月にかけて実施した消費者向けの調査によると「コロナ禍で換気への関心が高くなった」と回答した人が全体の79.2%、「緊急事態宣言解除後も家で換気を実施している」と答えた人が88.0%を占めた(資料:ダイキン工業)
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新製品全てに換気機能を搭載

 今回、同社は住宅向けに換気機能付きのエアコン5製品を発表した。いずれも、換気しながら冷暖房できるのが特徴で、屋外から取り込んだ空気をエアコンの熱交換器で適温に整えて室内に送り込む。

 一般的な第3種換気方式(換気扇+自然給気口)による換気では、常に十分な換気量を確保できる半面、冬季には乾燥した冷気が、夏季には暑く湿った空気が室内に侵入しやすい。それに対して、新たな5製品は外気を適温にして取り込むので、室内の温度環境を維持しやすい。

 5製品の中核を担うのが、同社のフラッグシップ機「うるさらX」の新モデルだ〔写真2〕。旧モデルは19年に発売した後、20年夏にテレビCMなどで「換気できるエアコン」として消費者に訴求。その効果もあって20年6月時点で旧モデルの販売台数は、前年同月比で約5割増しとなった。

〔写真2〕換気機能を搭載したエアコン「うるさらX」
〔写真2〕換気機能を搭載したエアコン「うるさらX」
同社のフラッグシップ機「うるさらX」。旧モデルは19年に発売し、コロナ禍で脚光を浴びて、20年6月の販売台数は前年比で約5割増となった。今回の新モデルでは、人の在室を検知して換気量を増やすなど換気機能を強化した(写真:日経ホームビルダー)
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 今回の新モデルでは、人を検知すると換気の風量を約10%増やす「センサー換気」を導入するなど換気機能を強化。同時に発表した4製品でも換気機能を採用している。寝室や小部屋向きの「うるさらmini」、新たに投入するスタンダードタイプの「Vシリーズ」、天井埋め込み型や床置き型のエアコンでも換気を可能にした〔図2〕。

〔図2〕他の4機種にも換気機能を導入
〔図2〕他の4機種にも換気機能を導入
今回発表された5製品。寝室や小部屋向きの「うるさらmini」は20年11月発売。スタンダードタイプの「Vシリーズ」や天井埋め込み型「うるさら天カセ」や床置き型の「うるさら床置き」は21年3月30日の発売だ(資料:ダイキン工業の資料を基に日経ホームビルダーが作成)
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