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今回は都心の古い密集地に木造3階建てを設計する際の現し術を解説する。準防火地域に立つ3階建ては、45分間燃えても壊れない性能が求められる。木材を太く厚く用いることで、その性能を確保したのが、「谷中の町家」だ。(日経ホームビルダー)

 都心の木造密集地に立つ「谷中の町家」は、東京都台東区谷中において長年にわたり商売をしてきた建て主から「地域の町並みに溶け込む3階建ての町家をつくってほしい」と言われて設計した。谷中周辺には、昔ながらの柱や梁を現しにした真壁造の木造寺院や商家が数多く残っている。だが、準防火地域に指定されているため、3階建てを新築する場合には、準耐火建築物とすることが求められる。ここでは、告示や大臣認定に基づき、太く厚い木材を用いることで準耐火構造を実現した〔写真1図1〕。

谷中の町家
〔写真1〕古い町並みになじむ谷中の町家
〔写真1〕古い町並みになじむ谷中の町家
都心に木造3階建て住宅を建設した谷中の町家。昔ながらの風情が残る町並みに配慮しながら、火災や地震に負けない建物を目指した(写真:川辺 明伸)
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  • 所在地=東京都台東区
  • 地域・地区=第1種中高層住居専用地域/準防火地域
  • 設計=桜設計集団(建築)、k-plus(構造)
  • 施工=吉川の鯰(現、鯰組)
  • 構造・階数=木造・3階建て
  • 延べ面積=198.75m2
〔図1〕木の現し術をココに活用
〔図1〕木の現し術をココに活用
谷中の町家の断面イメージ。図の左に位置する前面道路に対して2階建てのように見えるが、3階建てだ。木の現し術は、(1)燃えしろを用いた柱や梁、(2)垂木や野地板を見せる軒裏、(3)室内に野地板を露出した屋根に用いている(資料:桜設計集団)
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