木造戸建て住宅の寿命を少しでも延ばすには?──。重要なポイントの1つは外皮の耐久性能だが、現状では、住宅ローン支払い中に大掛かりなメンテナンス工事が必要となる新築住宅もいまだに少なくない。外皮の耐久性能を「30年超」に延ばすことは、維持管理の負担軽減や住宅の価値向上につながり、住宅会社にとっても自社の技術力を示す格好の材料となる。「新築時の外皮性能で、30年超の耐久性を追求する」。住宅会社や建材メーカーなどの取り組みを紹介する。

一色建築設計事務所などを設立した納賀雄嗣氏の「蓼科アトリエ」。2020年に37年目を迎えた外壁のウェスタンレッドシダーは、無塗装にもかかわらず腐食などは見られない。施工は同事務所の所員が実習を兼ねて自力で手掛けた(写真:高広木材)
一色建築設計事務所などを設立した納賀雄嗣氏の「蓼科アトリエ」。2020年に37年目を迎えた外壁のウェスタンレッドシダーは、無塗装にもかかわらず腐食などは見られない。施工は同事務所の所員が実習を兼ねて自力で手掛けた(写真:高広木材)
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