コロナ禍で顕在化した「感染症防止」「在宅時間の充実」などのニーズを取り込むため、タッチレス水栓や換気設備などの機器を積極的に提案。テレワーク対応の間取り変更にも幅広く対応している。
神戸市に本拠を置くゆめやは、断熱改修など提案型の大規模リフォームを得意としている。顧客のヒアリングに力を入れ、ニーズの変化に素早く対応するのが同社の身上だ。現在の最重要課題は、コロナ禍で顕在化した顧客の新しいニーズを取り込むことだ〔写真1、図1〕 。
その1つが感染症予防を目的とした水まわりの改装と換気設備の更新だ。同社の盛静男社長は「衛生的に手洗いをするために、キッチンをタッチレス水栓に交換したり、洗面台を玄関近くに移設したりする要望が増えた。熱交換型換気扇や通気機能付きの玄関ドアなども、以前より注目度が高まっている」と話す。
ショールームに展示しているタッチレス水栓を実際に操作してもらうと、顧客の関心度がこれまでと違い、明らかに反応がいいという。今後は、こうしたコロナ対応の商品の展示点数を増やすことを検討中だ。