ニュース クローズアップ
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地震で崩落、天井復旧に8億円
白石市のホワイトキューブ、音響と耐震の両立に課題
3月16日に発生したマグニチュード7.4の福島県沖地震でコンサートホールの天井が崩落した宮城県白石市の文化体育活動センター(ホワイトキューブ)。全国有数の音響性能を誇るホールの復旧には多額の費用がかかりそうだ。
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釧路の病院訴訟で設計者敗訴
市側へ約1億3800万円の支払い命じる、釧路地裁
北海道釧路市の市立釧路総合病院の設計契約解除を巡り、発注者の市と設計者が互いに訴え合った建築訴訟で、釧路地方裁判所は3月22日、設計者側に1億円超の支払いを命じる判決を下した。設計者は控訴した。
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なぜ震度6強なのに全壊が少ない?
福島県沖地震の地震動を研究者が解説
今回の福島県沖地震では広い範囲で震度6強や6弱の強い揺れを観測した。にもかかわらず、全壊や倒壊といった大きな建物被害が少なかった。その理由を、京都大学防災研究所の境有紀教授に解説してもらう。
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復旧直後に再び被災した施設も
全半壊は少ないものの、広範囲で非構造部材に被害
3月16日午後11時36分ごろに発生した、福島県沖を震源とするマグニチュード(M)7.4の地震。宮城県の登米市や蔵王町、福島県の相馬市や南相馬市、国見町で最大震度6強を、東北地方の広範囲で震度5弱以上を観測した。
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福島県沖地震
有名建築で天井の大規模崩落が発生
2022年3月16日午後11時36分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード(M)7.4の地震が発生し、最大震度6強の揺れが東北地方を襲った。全壊した建物は比較的少なかったものの、天井の落下や外壁・内壁の剥落、設備機器の破損といった非構造部材の被害が多発した。被害状況を現地から報告する。
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発注者がプロポでルール破り
2位の事業者を受注候補者に「格上げ」
審査の結果、1位と2位の評価点が僅差だったために両者と交渉し、2位の事業者を選定した──。京都府和束町の「和束町総合保健福祉施設設計業務公募型プロポーザル」が物議を醸している。
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静岡市歴史博物館で違反連発
計画変更通知せず工事着手、防耐火関連の違反も
静岡市の公共事業で問題が相次いでいる。市歴史博物館の建設事業では計画変更通知をせず工事に着手。市は2月4日に謝罪した。市発注の雨水ポンプ場の工事でも3回にわたって法令違反が発覚する異常事態だ。
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ドローン外壁点検で実証実験
レベル4飛行を想定し、無係留の目視外飛行も
建築研究所などがドローンの実証実験を1月17日に公開した。2点係留による外壁点検と、緊急着陸を想定した無係留ドローンの飛行実験だ。実験を踏まえ、ドローンを用いた都市部での建物調査手法の社会実装を目指す。
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韓国で建設中の高層住宅崩落
強まる施工不良の疑い、日本の専門家の見立て
韓国光州市で建設中の39階建て高層マンションの一部が崩落した。現地では施工不良が崩落につながったとの見方が強まっている。崩落の様子を捉えた映像などから、日本の専門家が事故の原因を分析した。
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注目論文「歩道化で店の収益増」
世界で初めて経済学的影響を分析
自動車中心の道路から歩行者中心の街路への転換は、周囲の店舗にどんな影響を与えるのか。この古くて新しい問題に対し、飲食店については良い影響を与えると分析した世界初の論文が話題を呼んでいる。
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遠隔タワークレーンを実戦投入
全作業は国内初、竹中・鹿島が複数現場に配備へ
竹中工務店と鹿島などが開発を進めていたタワークレーン遠隔操作システム「TawaRemo(タワリモ)」が、ついに本格導入に至った。両社は2021年12月14日、日中の全クレーン作業を遠隔化した現場を報道陣に公開した。
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大阪・雑居ビル火災で25人死亡
2方向避難は確保されず、唯一の避難経路で放火か
大阪・北新地で発生した雑居ビル火災は、25人の死者を出す大惨事となった。2方向避難が確保されていなかったことが、被害を拡大した可能性がある。総務省消防庁は類似のビルの調査を全国に要請した。
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旧九段会館を免震で保存・復元
創建時の意匠を継承する工事が佳境に
モダンな躯体に瓦ぶきの勾配屋根を掲げた「帝冠様式」で知られる旧九段会館。一部保存しながら建て替えるプロジェクトが進行中だ。免震レトロフィット工法を導入。当時の貴重な建材や装飾を保存・復元する。
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土留めの不備で道路陥没か
ビル建設現場の目前でごみ収集車が転落
東京・吉祥寺で起こった道路の陥没。走行中の車両を巻き込む事故に、周辺は騒然となった。航空写真からは、隣のビル建設現場の土留め壁の下部が現場側に大きく傾いているのが分かる。陥没との因果関係を探る。
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「天神ビッグバン」第1号が完成
2年間で4万坪のオフィス集中供給、懸念の声も
福岡市が進めている再開発促進事業「天神ビッグバン」。その規制緩和第1号が完成した。世界的な建築設計事務所OMAが建築デザインを担当。入居状況は上々だ。同地区では今後もオフィスの大量供給が続く。
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PCaルーバー損傷、乾燥収縮か
市川市庁舎の外装に亀裂多数、第三者機関が見解
竣工から8カ月で、南側外装のルーバーに複数の損傷が見つかった千葉県市川市の第1庁舎。調査を進めていた第三者機関が8月30日、乾燥収縮などが原因だとする見解を市に示したことが日経アーキテクチュアの取材で分かった。
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ガラス破損の連発で長期休館
復興の象徴「女川温泉ゆぽっぽ」、21年に地震被害
宮城県女川町の温泉温浴施設「女川温泉ゆぽっぽ」が5月以降、休館を余儀なくされている。地震で窓ガラスの破損が相次いだためだ。原因究明が終わっておらず、2022年以降も休館が続く公算が大きくなっている。
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免震偽装超高層、解体決定の怪
「部材交換を前提に設計が進んでいた」との証言も
築15年の超高層マンションが解体されることが分かった。東洋ゴム工業(現・TOYO TIRE)がデータを偽装した免震ゴムを使用していた物件だ。交換ではなく解体という異例の対応。急な決定に住人は困惑する。
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基礎杭30本の先端不良が発覚
施工者は東急建設JV、海老名駅新駅舎が開業延期
2021年3月、架設した鉄骨に不具合があったと明らかにした相鉄線海老名駅改良工事の現場。工事を中断して原因を調べていた施工者の東急建設は7月26日、基礎杭30本の先端に施工不良があったと発表した。
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尾道・設計契約解除訴訟で判決
石上事務所に前払い金返還と違約金支払い命じる
展望台改修計画に関する設計契約の解除を巡り、裁判で争っていた広島県尾道市と石上純也建築設計事務所。広島地方裁判所尾道支部が5月27日、石上事務所に約1041万円の支払いを命じていたことが分かった。