ニュース クローズアップ
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「着工後の契約解除」に4億円
近江八幡市が奥村組に解決金
新庁舎の工事請負契約解除を巡る滋賀県近江八幡市と奥村組の紛争で、2月8日に和解が成立した。市が奥村組に対して4億600万円を支払う内容だ。争点だった逸失利益の額については市の主張が通る結果となった。
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新庁舎プロポ委員が大量辞任
岸和田で異例の事態、4人の元委員「良心に反する」
デザインビルド方式による庁舎建設のプロポーザルで、異例の事態が立て続けに発生している。1次審査を通過した3者のうち2者が突然の失格に。その決定プロセスを巡って、審査を担う委員の大半が辞任した。
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住宅デザイン模倣で賠償命令
東京地裁判決、十字の柱・梁の意匠権侵害を認める
「BESS」ブランドの木造住宅を展開するアールシーコア(東京都渋谷区)は、自社のデザインを模倣した住宅会社を訴えた裁判で勝訴した。住宅デザインの意匠権侵害が認められた全国初の判決だ。
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「ウエルネス作業所」で現場改革
大成建設が首都圏3カ所で先行導入
大成建設が「ウエルネス作業所」の本格運用に乗り出した。現場作業所を仮設型のワークプレイスと捉え、健康的で快適に働ける職場環境を目指した空間づくりに力を入れる。試験導入の効果を踏まえ、順次展開する方針だ。
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振動実験で分かった病院の死角
大地震後の「医療継続」に課題、想定外の被害も
地域の拠点病院が大地震に遭ったとき、医療機能は継続できるのか──。耐震構造と免震建物が隣り合う試験体を用い、内部の機器配置も含めて実際の病院を再現した実大振動実験が実施された。
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世界初、自己治癒コン量産
バクテリアがコンクリートのひび割れを自動修復
バクテリアが生成した炭酸カルシウムでひび割れを自動修復するオランダ生まれの自己治癒コンクリートが、ついに日本の建設市場にデビューする。會澤高圧コンクリートが世界で初めて量産技術を確立した。
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歩道に40kgの飾り石が落下
札幌駅前のJRタワー、調査で施工ミスが発覚
JR札幌駅直結のJRタワーで、立体駐車場の外壁の飾り石2ブロック分、約40kgが歩道に落下した。施設を運営する札幌駅総合開発(札幌市)は10月27日、施工図通りに固定されていなかった恐れがあると発表した。
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浮かせて守る耐水害住宅
一条工務店と防災科研が実大実験、浸水3mを想定
一条工務店が9月1日に発売した「耐水害住宅」は、船のように浮かんで洪水をやり過ごすのが特徴だ。防災科学技術研究所との共同研究を踏まえて完成させたこの商品は、気候変動時代のスタンダードとなるか。
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木造を架構ルールから解き放て
三菱地所ホームが新構法「FMT構法」の特許取得
三菱地所ホームは、木造の造形自由度を飛躍的に高める新構法「FMT(フラット・マス・ティンバー)構法」を開発、特許を取得したと発表した。木造の架構ルールから脱却、挑戦的な造形を可能とする。
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東京駅前に390mの「トーチ」
コロナ禍受けて屋外空間を拡張、常盤橋計画の全貌
日本一の高さ約390mの超高層ビルを含む「常盤橋プロジェクト」の詳細を三菱地所が発表した。「トーチ(たいまつ)」を思わせるデザインだ。コロナ禍を受けて屋外空間を見直し、街区全体で約2万m2まで拡張する。
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学校の壁の中から大量の廃棄物
学園は建設会社に撤去費など50億円を請求
石川県輪島市にある日本航空学園能登空港キャンパス内の校舎などの壁の中から、石こうボードの端材などの廃棄物が見つかった。廃棄物の残置について、工事を請け負った前田建設工業は「同意を得ていた」と主張している。
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注目集まる「第3のオフィス」
point 0が個人特化型の新規事業を開始
point 0(ポイントゼロ、東京都千代田区)が、個人ワーク特化のサテライトオフィス事業を始める。新型コロナウイルスでオフィス、自宅に次ぐ「第3の拠点」に注目が集まるが総量が不足しており、新規参入が増えそうだ。
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渋谷の公園に「透けるトイレ」
著名建築家ら16人が競演、「暗い、汚い」を払拭
東京都渋谷区の公園に出現した「透けるトイレ」が話題だ。鍵がかかっていないと、内部の便器まで外から丸見え。だが、使用中はガラスの壁が曇って、中が見えなくなる。早速、記者も試してみた。
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勝因は「国体より新しい日常」
松本平陸上競技場プロポ、機能分散の青木淳JVに
コロナ禍のなか、長野県が公募した陸上競技場の設計者が、公開審査で決まった。審査員がこぞって「美しい」と称賛した槇文彦氏の案を破ったのは、大会時よりも日常の使われ方を重視した青木淳氏のチームだった。
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東京ドーム「令和の安心改修」
換気5割増強や感染者追跡、新型コロナ対策を展開
コロナ禍で集客の制約を余儀なくされる興行施設の先陣を切り、「東京ドーム」(東京都文京区)が設備投資規模100億円の対策を打つ。「世界トップレベルの清潔・安全・快適なスタジアム」を目指す。
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建築物は「製品」に近づく
モジュール建築の時代へ、米マッキンゼーが予測
従来型のゼネコンの地位が低下する一方で、モジュール建築を手掛けるプレーヤーが成長を遂げるだろう─。米マッキンゼー・アンド・カンパニーは6月に発表したリポートで、建設産業の激変を予言した。
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「7月豪雨」九州を蹂躙
浸水被害などで死者60人超、防災街づくりに課題
九州地方などを蹂躙した「令和2年7月豪雨」。人的被害は死者68人、行方不明者12人、家屋の被害は1万2660棟に上る(7月12日時点)。防災と街づくりをいかに両立するか、改めて重い課題を突き付けた。
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雨漏り15年超、苦渋の大改修
建築学会賞の苓北町民ホール、全面を鋼板で被覆
竣工から2年後に最初の雨漏りが発生。補修を繰り返すも改善せず、調査では原因が特定できない──。苓北町民ホールの所有者である町は、雨漏りするガラス面と傷んだ板張りの外壁を鋼板で覆う大改修に着手した。
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設計談合の首謀者に有罪判決
共犯の5社は官製談合だったと主張
徳島県石井町の指名競争入札を巡る設計談合。徳島地方裁判所は5月13日、談合を首謀したとして平島弘之プラスチーム二十八の平島弘之代表に懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。
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杭の未到達が25年後に発覚
不具合を訴え続けた住人に販売会社が謝罪
1995年の入居開始直後から外壁のひび割れなどの不具合を訴え続けていた福岡市内のマンションの管理組合。竣工から25年がたった2020年5月8日、販売会社のJR九州など3社は施工不良を認めて管理組合に謝罪した。