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木材利用推進を掲げ、中大規模建築物で建築材料の「ベストミックス」を探る動きが勢いを増してきた。清水建設は、木質耐火柱・梁をコンクリートの接合部材でつなぐハイブリッド構造を開発し、中層共同住宅に初適用した。

 四角いコンクリートの固まりから、合板で覆われた梁と、鉄筋コンクリート(RC)梁を構築する型枠が横方向に伸びている。固まりは鉄製ジョイントを介して白い柱に載っている。この合板で覆われた梁、白い柱はいずれも、工場生産した木質耐火部材だ。耐火被覆の奥にカラマツ集成材が隠れている〔写真1〕。

〔写真1〕木と鉄とコンクリートが入り混じる
〔写真1〕木と鉄とコンクリートが入り混じる
上の写真は柱と梁の接合部。柱と梁は木質耐火部材で、接合部分はプレキャストコンクリート(PCa)部材だ。柱と接合部材は鉄製ジョイントを介してとめ付ける。奥行き側はRC造の梁となる。左下が柱と接合部材のジョイント部分を耐火被覆した状態(写真:池谷 和浩)
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 これは、清水建設が2019年12月19日に名古屋市で公開した建設現場。同社が開発した木質ハイブリッド構造システム「シミズ ハイウッド」を初めて適用した共同住宅だ。自社所有する社宅の建て替えに用いた。

 建物は地下1階・地上4階建て、全26戸で延べ面積は3152.55m2。国土交通省の18年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)の採択を受け、18年12月に着工した。20年5月末の完成を目指している。

 木材利用の推進が社会要請となる一方、長期供用する建物の木造化はまだ進んでいるとはいいがたい。特にマンションなどでは、柱や梁まで木造とした例はほぼない。耐久性、耐火性などが課題となる中、同社はこのプロジェクトで「木とコンクリートの“ベストミックス”を追及した」(水落秀木・設計技術部法規グループ長)。