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神奈川県逗子市内で発生した斜面崩壊で、通行中の女子高校生が亡くなった。崩壊したのは、分譲マンションの敷地内にある斜面。取材を進めると、民有地における土砂災害対策の難しさが浮かび上がった。

 2月5日午前7時58分、神奈川県逗子市池子2丁目の分譲マンション「ライオンズグローベル逗子の丘」の東側斜面が崩壊し、市道を通行していた18歳の女子高校生が土砂に巻き込まれて死亡した〔写真1〕。

〔写真1〕マンション敷地内の斜面が突然崩れた
〔写真1〕マンション敷地内の斜面が突然崩れた
市道脇の斜面が崩れた神奈川県逗子市池子2丁目の現場。通行人の女性が巻き込まれて死亡した(写真:共同通信社)
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 崩壊したのは幅8mの市道に面する高さ約15mの急斜面。上部が幅9m、高さ8mほど崩れた。市によると、崩落土砂は約68トン。斜面はマンションの敷地内に位置し、住民による管理組合が管理している。

 斜面は市道から約7mの高さまで石積み擁壁で補強してあった〔写真2〕。擁壁の上は高さ約8mにわたって土砂がむき出しで、草木が表層を覆っていた。国土交通省は2月7日、専門家を派遣して斜面の状況を確認。表土の深さは30cmほどだったが、基岩部の凝灰岩が風化して深さ1mまで崩れていたことが分かった。

〔写真2〕斜面は途中まで石積み擁壁で押さえてあった
〔写真2〕斜面は途中まで石積み擁壁で押さえてあった
土砂が崩落した市道は京浜急行逗子線神武寺駅に続く。通勤・通学に使用する人が多い。2月6日の撮影時には土砂は撤去済みだった(写真:日経クロステック)
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 現地調査した同省国土技術政策総合研究所の中谷洋明・土砂災害研究室長は、「擁壁の水抜きパイプは乾燥していた。崩壊が水によるとは考えにくい」と話す。現場に最も近い藤沢市辻堂の観測所でも、2月1日から0.5mm以上の降水記録はない。