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徳島県石井町の指名競争入札を巡る設計談合。徳島地方裁判所は5月13日、談合を首謀したとして平島弘之プラスチーム二十八の平島弘之代表に懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。

 設計談合の舞台となったのは、徳島県石井町が2017年に実施した石井幼稚園改築工事の実施設計業務と工事監理業務に関する2件の指名競争入札だ〔写真1〕。徳島県警は19年10月21日、これらの入札において談合があったとして平島弘之プラスチーム二十八(徳島市、以下、チーム二十八)の平島弘之代表を逮捕。徳島地検は同年11月29日、平島代表を徳島地方裁判所に起訴した。

〔写真1〕入札参加者が事前に金額を調整
〔写真1〕入札参加者が事前に金額を調整
徳島県石井町の石井幼稚園改築工事の実施設計業務と工事監理業務の入札において談合があった。2020年2月19日撮影(写真:日経アーキテクチュア)
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 起訴状によると、町が17年4月と同年12月に実施した2件の入札で、指名を受けて応札したチーム二十八を含む設計事務所6社が共謀したという。被告の平島代表は、自社に落札させる目的で事前に各社へ電話で連絡し、自社の価格より高い価格で応札するよう求め、5社は被告の依頼に応じたとされる。

 2件の入札に参加した設計事務所の顔ぶれは同じだった〔図1〕。町の資料によると、実施設計業務の予定価格は2729万9000円で、チーム二十八は89.7%に当たる2448万円で落札。工事監理業務の予定価格は1396万8000円で、チーム二十八が89.3%の1248万円で落札した。

〔図1〕入札参加者の顔ぶれは同じ
〔図1〕入札参加者の顔ぶれは同じ
談合があった石井幼稚園改築工事の実施設計業務と工事監理業務の入札結果。入札前に平島代表から各社に入札金額を調整するよう依頼する電話があった(資料:徳島県石井町)
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 徳島区検は19年11月29日、平島代表の依頼に応じた5社の入札担当者を略式起訴した。徳島簡易裁判所は各社の担当者それぞれに罰金30万円の支払いを命じ、5社は談合を認めて罰金を納付した。

 逮捕や略式起訴を受けて、県は6社に対して指名停止処分を下した。期間はチーム二十八が19年10月23日から14カ月、その他の5社は同年12月2日から12カ月。県内の自治体も、同期間の指名停止処分を発表した〔写真2〕。さらに県は、平島代表が控訴せず、刑が確定したことを受けて20年5月28日、チーム二十八とチーム二十八阿波支店の建築士事務所登録を取り消した。

〔写真2〕次々と届いた指名停止通知
〔写真2〕次々と届いた指名停止通知
スバル設計の藤川隆幸代表の元に届いた指名停止通知。徳島県をはじめ、県内の自治体の多くから受けた指名停止の期間は12カ月。国土交通省四国地方整備局や文部科学省からは4カ月の指名停止処分を受けた(写真:日経アーキテクチュア)
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