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 6月18日午前7時58分ごろに発生した大阪北部地震では、大阪府高槻市や茨木市などで最大震度6弱を観測した。気象庁によると、震源の深さは13km、マグニチュード(M)は6.1。震源は、兵庫県から大阪府に延びる有馬-高槻断層帯付近だった。東西方向に圧力軸を持つタイプで、地殻内で発生した地震とみられている。また、地震活動域の北側では逆断層型、南側では横ずれ断層型の地震が発生した。

 震源付近には、有馬-高槻断層帯の他にも複数の断層帯が存在する〔図1〕。政府の地震調査研究推進本部は「これらの活断層帯に関連した活動である可能性がある。詳細は今後の調査観測結果などを踏まえ、さらに検討を行う必要がある」と評価した。

〔図1〕複数の活断層帯が存在
〔図1〕複数の活断層帯が存在
震央分布図中の線は、地震調査本部が長期評価を行った活断層。点群が、6月18日午前7時から25日午前7時までに発生した地震の震央(資料:気象庁)
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 防災科学技術研究所(NIED)の観測記録によると、最大震度6弱を記録した高槻市(K-NET高槻)での地震動の最大加速度は806ガル〔図2〕。

〔図2〕高槻市では806ガルを記録
OSK002(K-NET高槻)
OSK002(K-NET高槻)
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OSK003(K-NET豊中)
OSK003(K-NET豊中)
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防災科学技術研究所の観測記録によると、最大震度6弱を記録した高槻市(K-NET高槻)で地震動の最大加速度806ガルを記録した(資料:防災科学研究所の資料を基に筑波大学・境有紀教授が作成)

 筑波大学システム情報工学研究科の境有紀教授はNIEDなどの観測データを分析。「今回の地震は、周期が0.5秒以下が卓越する極短周期の地震動であった。全壊などの被害を及ぼす1~2秒の周期が小さいため、建物に大きな被害が生じなかった」(境教授)との見解を示した〔図3〕。

〔図3〕加速度応答スペクトルの比較
〔図3〕加速度応答スペクトルの比較
大阪北部地震の記録(K-NET高槻、K-NET豊中)を分析すると、建物被害に結び付く周期1~2程度の加速度応答は小さかった(資料:筑波大学・境有紀教授)
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