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名古屋・栄の超高層ビル建設現場で相次ぐ事故。現場に隣接する歩道の陥没から約2週間後に、地上140mから鋼板が落下し、歩行者が負傷した。施工者である竹中工務店の安全管理体制が問われている。

 8月8日午前9時ごろ、名古屋市中区栄の超高層ビル建設現場から鋼板が落下し、歩行者が軽傷を負った。地上約140mから落下した重さ約5kgの鋼板が、歩道の路面で跳ねた後に右足に当たった〔写真1〕。

〔写真1〕回収したエレクションピース
〔写真1〕回収したエレクションピース
地上140mから落下した約5kgの鋼板は、歩道のコンクリート平板を損傷させたあと、歩行者に当たった(写真:名古屋市)
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 この現場では7月26日に、隣接する歩道が陥没するトラブルが起こったばかり。名古屋市は同一現場で事故が相次いでいることを問題視し、施工者の竹中工務店に原因究明や再発防止策の提出などを求めた。

 鋼板の落下事故があったのは、中日ビルの建て替え工事の現場だ〔写真2〕。建設中の超高層ビルの30階部分から落下した鋼板のサイズは縦11cm、横25cm、厚さ22mm。現場の西側に隣接する久屋大通の幅約12mの車道を越え、向かい側の久屋大通公園脇の歩道に落下した。工事の発注者は中日新聞社の子会社である中部日本ビルディング(名古屋市)、設計・施工者は竹中工務店だ。

〔写真2〕建設中の超高層ビルの西側
〔写真2〕建設中の超高層ビルの西側
中日ビルの建て替えでは、地下5階・地上33階、延べ面積11万7000m2の超高層ビルを建設する。2023年夏ごろに竣工予定(写真:名古屋市)
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