三菱地所ホームは、木造の造形自由度を飛躍的に高める新構法「FMT(フラット・マス・ティンバー)構法」を開発、特許を取得したと発表した。木造の架構ルールから脱却、挑戦的な造形を可能とする。
東京・世田谷の住宅展示場で、変わったモデルハウスが出現した。三菱地所ホームが9月5日にオープンした「駒沢ステージ1ホームギャラリー」だ〔写真1〕。
前面道路側の外壁は1階がガラス、2階と3階が高窓(ハイサイドライト)付きとなっていて、各層が浮いているようにも見える。このモデルハウスは、同社が新たに開発した「FMT(フラット・マス・ティンバー)構法」の特徴を建築デザインに落とし込んだものだという。
在来木造や枠組み壁工法などの木造では、外壁を「耐力壁」とするのが一般的だが、戸建て住宅や小規模施設などの規模では特に、こうした架構ルールが「デザインやプランニング上の大きな制約となってきた」と、同社で商品開発を担当する月田徹執行役員は指摘する。FMT構法によりそうした制約から逃れ、デザイン性の追求が可能になるという。