ニュース クローズアップ
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渋谷の公園に「透けるトイレ」
著名建築家ら16人が競演、「暗い、汚い」を払拭
東京都渋谷区の公園に出現した「透けるトイレ」が話題だ。鍵がかかっていないと、内部の便器まで外から丸見え。だが、使用中はガラスの壁が曇って、中が見えなくなる。早速、記者も試してみた。
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勝因は「国体より新しい日常」
松本平陸上競技場プロポ、機能分散の青木淳JVに
コロナ禍のなか、長野県が公募した陸上競技場の設計者が、公開審査で決まった。審査員がこぞって「美しい」と称賛した槇文彦氏の案を破ったのは、大会時よりも日常の使われ方を重視した青木淳氏のチームだった。
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東京ドーム「令和の安心改修」
換気5割増強や感染者追跡、新型コロナ対策を展開
コロナ禍で集客の制約を余儀なくされる興行施設の先陣を切り、「東京ドーム」(東京都文京区)が設備投資規模100億円の対策を打つ。「世界トップレベルの清潔・安全・快適なスタジアム」を目指す。
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建築物は「製品」に近づく
モジュール建築の時代へ、米マッキンゼーが予測
従来型のゼネコンの地位が低下する一方で、モジュール建築を手掛けるプレーヤーが成長を遂げるだろう─。米マッキンゼー・アンド・カンパニーは6月に発表したリポートで、建設産業の激変を予言した。
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「7月豪雨」九州を蹂躙
浸水被害などで死者60人超、防災街づくりに課題
九州地方などを蹂躙した「令和2年7月豪雨」。人的被害は死者68人、行方不明者12人、家屋の被害は1万2660棟に上る(7月12日時点)。防災と街づくりをいかに両立するか、改めて重い課題を突き付けた。
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雨漏り15年超、苦渋の大改修
建築学会賞の苓北町民ホール、全面を鋼板で被覆
竣工から2年後に最初の雨漏りが発生。補修を繰り返すも改善せず、調査では原因が特定できない──。苓北町民ホールの所有者である町は、雨漏りするガラス面と傷んだ板張りの外壁を鋼板で覆う大改修に着手した。
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設計談合の首謀者に有罪判決
共犯の5社は官製談合だったと主張
徳島県石井町の指名競争入札を巡る設計談合。徳島地方裁判所は5月13日、談合を首謀したとして平島弘之プラスチーム二十八の平島弘之代表に懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。
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杭の未到達が25年後に発覚
不具合を訴え続けた住人に販売会社が謝罪
1995年の入居開始直後から外壁のひび割れなどの不具合を訴え続けていた福岡市内のマンションの管理組合。竣工から25年がたった2020年5月8日、販売会社のJR九州など3社は施工不良を認めて管理組合に謝罪した。
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ファーストキャビン破産の真相
「コロナ倒産」急増、外出自粛やインバウンド急減で
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための外出自粛、休業要請や、インバウンド需要減によって宿泊関連を中心に倒産が相次いでいる。建設業では日を追うごとにマイナス影響を不安視する声が増加している。
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出口見えぬ「工事中断」ドミノ
コロナとの長期戦、中断・再開の判断基準が不可欠
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が4月16日に「緊急事態宣言」の対象区域を全国へ拡大したことで、様子見をしていた建設会社が相次いで工事中断を打ち出した。次の課題は、いつ再開するかだ。
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清水でコロナ死者、現場閉所へ
緊急事態宣言の終了まで、対象区域内の全現場で
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍晋三首相が4月7日に日本初の緊急事態宣言を発令した。様子見をする建設会社が多いなか、清水建設は対象区域の7都府県で稼働中の現場を原則閉所する決断を下した。
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コロナ病院、急速施工の秘密
なぜ武漢・火神山医院は10日で稼働できたのか
中国の湖北省武漢市で新型コロナウイルス専門病院として、着工から10日後に稼働を開始した「火神山医院」。延べ3万3900m2、ベッド数1000床の巨大施設が瞬く間に出来上がっていく様子は世界を驚かせた。
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確認審査不正で業務停止命令
AI確認検査センター、金銭受領で住宅会社に便宜か
国土交通省は2月14日、確認審査に不正があったとして、指定確認検査機関の「AI確認検査センター」(東京都町田市)に建築基準法に基づく業務停止命令を下した。併せて、他の確認検査機関8社の行政処分も発表した。
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マンション斜面の崩壊で死者
民有地での土砂災害対策の難しさが浮き彫りに
神奈川県逗子市内で発生した斜面崩壊で、通行中の女子高校生が亡くなった。崩壊したのは、分譲マンションの敷地内にある斜面。取材を進めると、民有地における土砂災害対策の難しさが浮かび上がった。
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山本理顕氏らと天草市が和解
設計契約解除を巡る訴訟、市が約1627万円を賠償
市長交代に伴う設計契約の途中解除を巡る訴訟で、業務の既履行分に当たる約1627万円を山本理顕設計工場JVに支払う和解案を、天草市が受け入れた。山本理顕氏は、市が損害賠償責任を認めた意義を強調する。
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トヨタ「2000人都市」の野望
人や建物、車がつながる実証都市でグーグル追撃
人や住宅・建築、モビリティーなどモノや情報をネットでつなぐ実証都市「コネクテッドシティー」が富士山麓に誕生する。トヨタ自動車がデンマークの設計事務所BIGとタッグを組んで目指す未来都市の姿とは。
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木質混構造で中層マンション
清水建設が新開発のハイブリッド構造を初適用
木材利用推進を掲げ、中大規模建築物で建築材料の「ベストミックス」を探る動きが勢いを増してきた。清水建設は、木質耐火柱・梁をコンクリートの接合部材でつなぐハイブリッド構造を開発し、中層共同住宅に初適用した。
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「震度7」連発でも使える庁舎へ
実大振動実験で災害拠点ガイドラインの性能を検証
災害拠点設計ガイドラインに沿えば、庁舎は本当に巨大地震後も継続利用できるのか─。2019年12月、震度7クラスの揺れを連続で起こした実大振動実験により、モニタリング技術を含む検証が行われた。
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世界を変えた50の超高層
米国のCTBUHが調査、日本で選出されたのは1件
過去50年間で最も影響力のある超高層ビル50件は何か──。米国で発表された調査結果によると、日本国内に立つビルは1件。米国や中国では、意匠や技術などの面で、人々の記憶に残る建築が多く挙がった。
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首里城、電気系統から出火か
火元は正殿1階、初期消火間に合わず延焼拡大
首里城火災の経緯が徐々に分かってきた。深夜2時半すぎに警報が発報された直後には、正殿内に煙が充満。警備員らの初期消火も間に合わず、周囲の建物に延焼した。出火原因や延焼経路などは調査が続いている。