特許調査会社のパテント・リザルト(東京都文京区)が2022年12月16日に発表した住宅メーカーの特許資産規模ランキングによると、大和ハウス工業が特許資産規模、件数とも他社を圧倒して1位になった。2位は積水ハウス、3位はトヨタホームと続いた〔図1〕。調査は21年4月1日から22年3月末までに登録された特許が対象。量と質の双方から、主要8社が保有している特許資産について総合的に評価した点が特徴だ。
特許資産規模とは、特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない各企業が保有する特許を「特許資産」として捉え、その総合力を判断するための指標を表す。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出し、失効までの残存期間をかけ合わせたうえで企業ごとに合計得点を集計している。注目度の算出には、出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いた。以降では、各社の特許の特徴を見ていこう。