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 国土交通省は3月29日、防火窓の仕様を定める告示を改正し、同日に公布・施行した。木製、樹脂製、アルミ製枠の窓を告示仕様として位置付ける。住宅の断熱性能の向上を図るうえで、木製枠や樹脂製枠の窓を使うニーズが高まっていることなどを踏まえた措置だ。

 2015年7月に公布した建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)の衆議院付帯決議で、木製枠や樹脂製枠の窓の普及に向け、技術開発や基準見直しを検討することとされた。これを受け、国交省国土技術政策総合研究所と建築研究所が中心となって、15年度から建築基準整備促進事業を活用して技術的検証を進めてきた。その成果の一部を告示改正に反映した。

 耐火建築物および準耐火建築物の場合、外壁の開口部で延焼の恐れのある部分に設ける防火設備は、告示で定める仕様のものか、個別に大臣認定を受けたものとする必要がある。改正前の防火窓の告示仕様は「鉄および網入りガラスでつくられたもの」のみに限られていた。

 今回の改正で、使用できる枠とガラスの種類が増える。告示に位置付けられたものは、個別に大臣認定を受けずに、使用できるようになった。

はめごろし窓が対象

 枠の種類としては、住宅などで一般的に使用するアルミ製、アルミ樹脂製、断熱性能に配慮した樹脂製や木製のものが追加された。また、従来鉄製の枠に含まれることとしていた鋼製の枠についても、位置付けを明確にした。

 ガラスの種類は、耐熱強化ガラス、耐熱結晶化ガラスなどの透明な防火ガラスを追加した。これらが有効に炎を遮ることを確認できたためだ。また、断熱性に配慮し、防火ガラスと低放射ガラス(Low-Eガラス)を組み合わせた複層ガラスを使用することも可能にした。

 告示ではさらに、ガラスの取り付け部材と取り付け方法の基準を追加した。枠とガラスの組み合わせに応じて使用可能な開口部の寸法を規定〔図1〕。枠の種類に応じた取り付け部材を用いて枠に堅固に取り付けることに加え、火災時の脱落防止の観点から必要な掛かりしろ寸法の確保なども求めている。また、加熱面の反対側に炎を出さないようにするため、所要の部材を設置することも定めた。

サッシ種類
(FIX窓)
ガラス種類(複層の場合) サイズ(幅×高さ)
網入りガラス+Low-Eガラス ~1050mm×~1550mm
樹脂 網入りガラス+Low-Eガラス ~800mm×~1400mm
アルミ
アルミ樹脂
網入りガラス+Low-Eガラス ~800mm×~2250mm
耐熱結晶化ガラス+Low-Eガラス 780~920mm×1100~1890mm
鉄鋼 耐熱強化ガラス+Low-Eガラス 700~1200mm×850~2400mm
耐熱結晶化ガラス+Low-Eガラス 1000~1200mm×1600~2400mm
[画像のクリックで拡大表示]
〔図1〕複層ガラスが使用可能に
複層ガラスにする場合における防火窓の新仕様。開閉方式、枠、ガラス、寸法、取り付け方法が細かく規定されている。右は網入りガラスとLow-Eガラスの複層にした防火窓のイメージ(資料:国土交通省)

 新たに告示仕様に位置付けた種類の枠やガラスを使う防火窓の開閉方式は、はめごろし窓に限っている。しかし、国交省は、すべり出し窓や引き違い窓についても検討を進めている。必要な性能が確認できたものから、順次、告示に位置付ける考えだ。