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 日本工営の都市空間事業部門と子会社の玉野総合コンサルタントが7月1日に組織統合し、日本工営都市空間(名古屋市)が発足した。代表取締役社長には日本工営の吉田典明取締役専務執行役員が就任。玉野総合コンサルタントで代表取締役社長を務めていた牧村直樹氏は代表取締役会長に就いた。

 建築設計やランドスケープデザインなどを手掛けてきた日本工営の都市空間事業部門と、自治体の街づくりなどに多くの実績がある玉野総合コンサルタントを統合することで、「土木・建築分野を融合したワンストップサービスを提供し、国内外の市場開拓と都市基盤形成市場への参入を目指す」(日本工営都市空間の吉田社長)のが狙いだ〔図1〕。

〔図1〕Park-PFIなどがターゲット
〔図1〕Park-PFIなどがターゲット
日本工営が携わる広島市の「中央公園広場エリア等整備・管理運営事業」(Park-PFI事業)のイメージ。日本工営都市空間が土木・建築分野にまたがる事例として挙げた(資料:日本工営都市空間)
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 日本工営の都市空間事業部門を会社分割(簡易吸収分割)方式で切り出し、子会社の玉野総合コンサルタントに承継させた。

 吉田社長は「吸収分割は各種契約関係などの包括的な承継が可能。玉野総合コンサルタントが保有する許認可・ライセンスを継続利用できるなどのメリットがある」と説明する。日本工営都市空間の社員数は7月1日時点で812人だ。