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 ユネスコ創造都市に選定された兵庫県丹波篠山市の篠山城下町地区におけるホテル開発を巡り、反対派の周辺住民が市に開発許可の差し止めを求めた行政訴訟で、神戸地方裁判所は8月23日、原告の訴えを却下した。原告はこれを不服として9月5日、大阪高等裁判所に控訴した。

 問題となったのはルートイン開発(長野県上田市)が進める地上3階建て、高さ11.95m、建築面積1565m2のホテル開発だ〔図1〕。計画地は市の土地利用基本計画で「歴史環境形成区域」に位置し、国の重要伝統的建造物群保存地区の南側に面している。

〔図1〕ホテルルートイン丹波篠山(仮称)の完成予想図
〔図1〕ホテルルートイン丹波篠山(仮称)の完成予想図
市は9月20日、ルートイン開発からの開発許可申請を受理した。「通常の審査期間は1カ月程度だが、今回は許可の反対者にヒアリングをするので多少長くなる」(市地域計画課)(資料:丹波篠山市)
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 市は同区域で建築面積1000m2以上の商業・業務施設の開発を原則禁止としているが、まちづくり審議会の意見を踏まえて個別に判断できる例外規定を適用し、開発を許可しようとした。この判断を巡り、元副市長を含む反対住民3人が「市長の裁量権の逸脱、乱用だ」などとして2019年10月に提訴した経緯がある。