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 3連休初日の9月23日夜から翌24日朝にかけて、静岡県内に大雨をもたらした台風15号。気象庁は記録的短時間大雨情報を16回も発表した。静岡市内では23日午前6時からの24時間雨量が観測史上1位(9月の値)の416.5ミリに達した。

 国土交通省によると、静岡県内では県管理の10水系21河川で氾濫が発生した。県のまとめによると、9月29日時点で台風15号による県内の死者は2人、行方不明者は1人。浸水などによる家屋の被害は甚大だ。県内では同日時点で床上浸水が1829棟、床下浸水が3564棟に上っている。

 静岡市清水区では、河川の氾濫によって興津川の「承元寺取水口」に土砂や流木などが流入した影響で水道施設が被害を受け、一時は区内全域で断水が発生〔写真1〕。26日時点の断水戸数は6万3000戸に上った。

〔写真1〕流木などが取水口を塞ぐ
〔写真1〕流木などが取水口を塞ぐ
興津川の「承元寺取水口」に流入した土砂や流木。自衛隊が撤去し復旧させた(写真:静岡市)
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 県は被災から2日後の26日午前になってようやく、自衛隊に災害派遣を要請。27日から自衛隊が取水口の復旧作業などに当たり、断水は解消に向かった。

 災害派遣要請の遅れについては、SNS(交流サイト)上などで静岡県や静岡市の対応を批判する声が噴出している。静岡県の川勝平太知事と静岡市の田辺信宏市長の不仲が、初動の不手際の背景にあるとの見方もある。早期復旧に向けた被災後の行動が適切だったか検証し、体制を見直す必要がありそうだ。