建設ロボットやIoT(モノのインターネット)分野の研究開発を共同で実施するために、鹿島と竹中工務店、清水建設が中心となって2021年9月に設立した「建設RXコンソーシアム」が支持を集めている。3社は22年11月1日、大林組と高松建設が新たに正会員に加わったと発表した。このほか、設備工事会社のダイダンなどが協力会員となり、組織の会員数は計132社に拡大した〔図1〕。
コンソーシアムでは、「資材の自動搬送システム」「コンクリート系ロボット」など計10テーマを設定し、テーマごとに分科会を設置して開発を進めている〔写真1〕。競争領域と協調領域を切り分け、協調領域では互いの技術を持ち寄って開発・普及を加速させる──。こうした趣旨に賛同し、入会する企業は後を絶たない。
幹事を務める上述の大手3社をはじめ、長谷工コーポレーションや戸田建設といった建設会社計16社で設立した組織は、22年8月には正会員25社、レンタル会社や通信会社、IT企業などの協力会員87社が集う大所帯に成長。今回、大林組や高松建設などが加わったことで、正会員27社、協力会員105社になった。