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 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の基本計画を、運営主体である「2025年日本国際博覧会協会」が2020年12月25日に発表した〔図1〕。基本計画は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現するための参加形態や事業構成、さらには会場計画、運営計画、資金計画などをまとめたマスタープランだ。これを基に国や企業、団体、自治体などの参加を促す。

〔図1〕基本計画で会場プランを発表
〔図1〕基本計画で会場プランを発表
基本計画で明らかとなった大阪・関西万博の会場イメージ。海も会場の一部に取り込み、リング状の大屋根を架ける(資料:2025年日本国際博覧会協会)
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 開催期間は25年4月13日~同年10月13日。想定来場者数は約2820万人だ。会場は大阪市臨海部の夢洲(ゆめしま)で、約155万m2の広さ。

 パビリオンなど施設の設計期間は21~22年、工事期間は23~24年を予定している。敷地の埋め立てや盛り土は既に始まり、22年に完了する。会場までのアクセスとして大阪メトロ中央線を延伸し、会場直結の新駅を建設。24年開業を目指す。

 会場建設費は約1850億円。当初試算の約1.5倍の金額になった。内訳は、施設整備費が約1180億円、基盤・インフラ整備費が約670億円だ。その他に運営費として、約809億円を見込む。