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 東京・渋谷のストリートカルチャーを象徴する場所だった旧・渋谷区立宮下公園が生まれ変わる──。

 渋谷区と三井不動産は、渋谷で進めてきた「新宮下公園等整備事業」の街区名を「MIYASHITA PARK(ミヤシタ パーク)」に決定したと発表。従来あった公園と駐車場の機能に加え、店舗とホテルを併設し、渋谷のにぎわいを創出する〔図1〕。6月に開業する予定だ。

〔図1〕アーチが連なる公園
〔図1〕アーチが連なる公園
MIYASHITA PARK南街区のエントランスイメージ(資料:渋谷区、三井不動産)
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南北街区を東側から見たイメージ。施設の右(北側)の高い部分にホテルが入る(資料:渋谷区、三井不動産)
南北街区を東側から見たイメージ。施設の右(北側)の高い部分にホテルが入る(資料:渋谷区、三井不動産)
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 MIYASHITA PARKは全長約330mの低層複合施設で、敷地面積は約1万740m2、延ベ面積は約4万6000m2。設計・施工は竹中工務店、プロジェクトアーキテクトは日建設計が担当した。

 施設にはスケート場やボルダリングウオール、サンドコート仕様の多目的運動場、約1000m2の芝生広場を備える。耐震性能を高めることで、災害時には帰宅困難者の一時退避場所にも活用できるようにする。

 施設の北側、地上4~18階には、三井不動産グループのホテルで新ブランドの1店目となる「sequence(シークエンス)| MIYASHITA PARK」が入る。客室数は合計240室。ロビーラウンジにカフェを置き、宿泊客だけでなく、公園利用者や近隣住民、観光客などの利用を見込む。

立体都市公園制度を活用

 宮下公園は、1966年に屋上公園として整備された。バリアフリー化が難しく、経年劣化や耐震性などの課題を抱えていたため、区が再整備に踏み切った。

 区は「立体都市公園制度」を活用し、三井不動産をパートナーとするPPP(官民連携)事業で施設を整備した。開園後の運営管理には指定管理者制度を導入。指定管理者には、三井不動産と西武造園(東京都豊島区)で構成する「宮下公園パートナーズ」を選定した。指定管理者は、緑地や各設備の維持管理、イベントの企画・誘致などを担う。

 再整備では、南北で2つに分かれていた公園を、道路上空を含めて一体化。商業施設などを併設して機能拡張を実現した。