東京・青山に野村不の木造混構造ビル
熊谷組の木質耐火部材「ラムダウッド」やCLT耐震壁を採用
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野村不動産は10月に開業予定のオフィスビル「H1O(エイチワンオー) 青山」の建設を、東京都渋谷区の外苑西通り沿いで進めている。地上7階建て、高さ約31mの賃貸オフィスビルだ〔写真1〕。
〔写真1〕「H1O」ブランド初の木造ハイブリッド構造
2022年10月に開業予定の「H1O 青山」。敷地面積は約453m2、建築面積は約317m2、延べ面積は約1814m2、高さは約31m(写真:日経クロステック)
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特徴は地上2~7階の前面道路側1スパン分、約4.7mを木造にし、通りから見て木質ビルだと分かるようにしたこと〔図1〕。それ以外の部分は鉄骨造のハイブリッド構造だ。
〔図1〕2~7階の前面道路側1スパンを木造化
H1O 青山の構造が分かる平面図と立面図。先に鉄骨部分を組み立て、後から木造部分を建設する(資料:熊谷組)
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木造部分の柱と梁には、熊谷組が開発した木質耐火部材「断熱耐火 λ-WOOD(ラムダウッド)」を採用した。ラムダウッドは木質耐火部材として、国土交通大臣認定を取得している。H1O 青山は熊谷組の福井本店に続き、2件目の導入プロジェクトになる。