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 中外製薬の新たな研究拠点である「中外ライフサイエンスパーク横浜」(横浜市)が10月15日に完成した。約15万8600m2の敷地に全16棟が立つ。2023年4月に研究者など約1000人の職場として稼働する予定。国内2カ所の研究施設機能を集約し、創薬研究の機能強化を図る。

 構造は鉄骨造などで、階数は最大で地下1階・地上6階建て。総延べ面積は約11万9500m2だ。設計は日本設計、施工は鹿島が担当した。用地取得や建物設備などへの総投資額は約1718億円になる。

 施設のコンセプトは「Green Innovation Village(グリーンイノベーションビレッジ)~緑の中に点在する、最先端創造研究所」。住宅街に隣接するため、地域貢献にも配慮した最先端の研究施設を目指した。

 周辺に圧迫感を与えず調和するよう、外観はアースカラーでまとめた。アーキテクチュラルコンクリートと呼ぶプレキャスト材と、Low-E複層ガラスを交互に並べた外装だ。日本設計建築設計群の藤田雅義チーフ・アーキテクトは、「緑道に並ぶ木立の奥に、もう1つ木立が見える姿をイメージし、縦長のファサードを考案した」と説明する〔写真1〕。

〔写真1〕プレキャスト材の表⾯に凹凸
〔写真1〕プレキャスト材の表⾯に凹凸
ファサードに動きを出して成⻑する植栽に合う意匠とした。廊下でつながる複数の実験棟などは、建築基準法上は1棟の扱いとなる(写真:日経アーキテクチュア)
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 敷地の宅地側には約350mの緑道を設け、一般開放する。雨水貯留の機能も確保して地域貢献を図る。