全751文字
PR

 360度カメラで撮影した写真から、竣⼯図や修繕履歴、仕様書などの建物情報を直感的な操作で探せるクラウドサービスが現れた〔図1〕。⼭下PMC(東京都中央区)が開発したクラウド型プラットフォーム「b-platform」だ。4⽉1⽇からサービスを開始した。

〔図1〕竣工図や設計当時の検討資料などあらゆる関連資料を保存
〔図1〕竣工図や設計当時の検討資料などあらゆる関連資料を保存
「b-platform」の画⾯イメージ。360度写真にひも付けて、図⾯資料や計画当時のコンセプトや法的条件を示した資料などを⼀元管理する。室内全体が確認できるように複数の写真をレイアウト図(写真の左下にある図)に登録できる(資料:⼭下PMC)
[画像のクリックで拡大表示]

 b-platformは、クラウドに保存した資料データを写真にひも付けて⼀元管理することで、情報収集や管理にかかる負担を軽減する。ベースとなる写真は、フロアや居室ごとに360度カメラを使って撮影する。写真上にアイコンを設定するなどし、関連資料にすぐアクセスできるようにする。ユーザー自身が360度カメラで撮影し、登録もできるが、山下PMCが請け負うことも想定している。

情報の所在を分かりやすく

 ⼭下PMCはプロジェクトマネジメント/コンストラクションマネジメント(PM/CM)を専業とする。業務のなかで、建物情報が散逸している実情を多く⽬の当たりにし、企業の資産として有効活⽤されていないことを問題視していた。

 同社の川原秀仁代表取締役社⻑は、「b-platformは建築の専⾨的でわずらわしい情報を、事業者やユーザーに分かりやすく、使いやすく開放するサービスだ」と語る。サービスを通して、効率的な企業経営や建物管理・運営における⼈材不⾜などの課題解決につなげる考えだ。

 ⼭下PMCはb-platformの利用者として、公共施設やオフィスビル、⼯場などあらゆる建物の所有者などを想定。利⽤料⾦は建物1棟の場合、50GB分のデータ保存容量で月額2万5000円(税別)。建物1棟、同4棟、無制限の3つのプランを検討している。別途、初期登録費⽤が必要で、建物1棟の場合20万円ほど、同4棟の場合50万円ほどだ。2~3年以内に2000棟の登録を⽬指している。