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 大成建設は、ウイルスや細菌を抑制する深紫外線を照射する空間殺菌灯「T-LED DUV Light」を遠藤照明と共同で開発した。照射する深紫外線が人体にも影響することに配慮し、東光高岳(東京都江東区)と共同で、室内に人が居ないときに深紫外線を照射する安全制御システムも開発した。4月27日に発表した。

 T-LED DUV Lightは、発光効率と殺菌効率が高い波長280nmの光を照射するLEDを使用している。天井高2.5~3m程度の位置に設置して、机上面に深紫外線を2~3時間照射すると、ウイルスや細菌を99%程度殺菌できることを確認している。

 天井面への埋め込み設置を想定したダウンライト型を採用した〔写真1〕。既存施設にも導入しやすいよう、軽量にしている。一般に使われている紫外線蛍光灯はランプのサイズが大きいため、器具が大きくなる課題があった。ランプの寿命についても、紫外線蛍光ランプより約7倍長くなるという。

〔写真1〕LEDの採用でコンパクト化
〔写真1〕LEDの採用でコンパクト化
空間殺菌灯「T-LED DUV Light」。天井面への埋め込み設置を想定したダウンライト型を採用した(写真:大成建設)
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複数センサーで安全性高める

 安全制御システムは、大成建設が開発した人検知センサー「T-Zone Saver」に加え、照明のスイッチのON/OFFを参照して人の在・不在を判断。不在の時に深紫外線を照射する〔図1〕。様々なセンサーなどとの組み合わせで、安全性を高める。

〔図1〕人が居ないときに深紫外線を照射
〔図1〕人が居ないときに深紫外線を照射
事務所や会議室で深紫外線を照射するイメージ。一般照明がOFFになり、人検知センサーで人が居ないことを確認してから深紫外線を照射し、ウイルスを不活性化する(資料:大成建設)
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 これらの技術を、事業継続計画(BCP)を強化する企業や、学校や病院といった公共施設の管理者などに積極的に提案していく。新築と既築のどちらにも対応できる。設計と施工、運用へのアドバイスを含めたサービスの提供を想定している。器具のみの販売はしない。

 費用は、器具本体に加え、安全装置などの設置や電源なども必要になるため、都度、見積もりになる。