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 大林組は東京都清瀬市にある同社の技術研究所内に、セメント系建設3Dプリンターを用いて平屋建ての施設を「印刷」する。国土交通大臣認定を取得して3Dプリンターで建築物を建てる事例としては国内初だ。5月に着工済みで、11月ごろの完成を目指す〔図1〕。

〔図1〕最小限の材料で最大限の空間を確保
〔図1〕最小限の材料で最大限の空間を確保
大林組が6月10日に発表した「(仮称)3Dプリンター実証棟」の完成イメージ(資料:大林組)
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 セメント系建設3Dプリンターは、特殊なモルタルをノズルから吐出して積層し、構造物を造形する技術。大林組は、産業用ロボットアームをベースに自社製作したプリンターを現地に据え付け、基礎と天井を除いて現場でじかに造形する「オンサイトプリンティング」に挑戦する。

 造形する施設の名称は「(仮称)3Dプリンター実証棟」(以下、実証棟)。延べ面積は27.09m2、最高高さは4.04mだ。3次元曲面を多用した形状は、材料の使用量を最小限に抑えつつ、最大限の空間を確保するもの。型枠を使用する在来工法では表現しにくい形状だ。実証棟には空調や洗面、照明などの設備も設ける。