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 鹿島と竹中工務店は、建設機械レンタルのアクティオ(東京都中央区)および建機や情報機器をレンタルするカナモトと共同で、タワークレーンを遠隔操作するためのシステム「TawaRemo(タワリモ)」を開発した。

 大阪に用意したコックピットから、名古屋に設置した大型のタワークレーンを操作し、建材の移動や積み込み、積み下ろしといった作業のリモート制御が可能なことを確認したと、6月に発表した〔写真1〕。

〔写真1〕「TawaRemo」のコックピット
〔写真1〕「TawaRemo」のコックピット
オペレーターが座る椅子や複数のモニター、通信システムなどから成る(写真:鹿島、竹中工務店)
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 TawaRemoは、タワークレーンの運転席とほぼ同じ環境を地上に再現したシステムだ〔図1〕。運転席の回りに設置した複数のカメラで撮影した映像を、通信基地局を経由してコックピットのモニターに送る。荷重の動作信号や異常信号を表示する専用モニターも配置する。運転席に付けたジャイロ(角速度)センサーで、実際の振動や揺れも計測。コックピットで運転席の状態を体感できる。

〔図1〕運転席にあるカメラの映像を見ながらクレーンを操縦
〔図1〕運転席にあるカメラの映像を見ながらクレーンを操縦
TawaRemoの全体像。タワークレーンの運転席回りに設置した複数のカメラで撮影した映像を、通信基地局を経由してコックピットに送信。それを見ながら、クレーンをリモートで動かす(資料:鹿島、竹中工務店)
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 通信回線は、NTTドコモが提供する4Gの「アクセスプレミアム」(閉域ネットワーク)を利用。5Gの導入も検討する。カナモトの通信システム「KCL(Kanamoto Creative Line)」を併用し、セキュリティーを高めつつ低遅延での操作を可能にした。

 鹿島と竹中工務店は9月まで、両社の現場作業所で試験を繰り返す。そしてコックピットの増産とタワークレーンへのシステム搭載を進め、20年度中の本格運用を目指す。

 アクティオは保有するタワークレーンにTawaRemoを導入していく。カナモトはコックピットと通信システムのレンタル時の保守を担当する。

高所作業の負担を軽減

 タワークレーンのオペレーターは作業時に頂部にある運転席まで、最大で約50mをはしごで上り下りする。しかも一度運転席に座ると、作業が終わるまで高所にいなければならない。心身への負担が大きく、作業環境の改善が求められてきた。

 地上にコックピットがあれば、事務所や遠隔地からタワークレーンを操作できる。高所の運転席に居続ける拘束を受けない。現場への移動の手間も省け、安全性が高まる。同じ場所に複数のコックピットを並べれば、経験が浅いオペレーターを熟練者が同時に指導できる。