ニュース 技術
目次
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内装制限のかかるCLTを現しにできる
ライフデザイン・カバヤが難燃化塗料を開発
CLT(直交集成板)住宅の設計・施工を手掛けるライフデザイン・カバヤ(岡山市)は、CLTに塗装する難燃塗料「なんねんCLTコート」を開発した。着火した際、表面に塗装したなんねんCLTコートが燃えて膨らむことで膜をつくり、CLTの燃焼を抑制する。塗装面が透明に仕上がるので、CLTを現し仕上げにできる…
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生コン練り混ぜ時にCO2を固定
RC構造物にも使用可能、大成建設が開発
大成建設は生コンクリート(生コン)の練り混ぜ時に二酸化炭素(CO2)を気体のまま直接噴霧し、コンクリート内部にCO2を固定する技術「T-Carbon Mixing(ティー・カーボン・ミキシング)」を開発した。コンクリート1m3当たり約10kgのCO2を固定できるうえ、アルカリ性を保てるため、鉄筋コ…
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工場や倉庫内の体感温度を3度低減
大和ハウス工業の「低放射折板屋根」、導入コストも抑制
大和ハウス工業は、工場や倉庫内の暑さの原因になる屋根の放射熱を抑える「低放射折板屋根」を開発した。一般的な折板屋根と比較して80%以上抑制する。2023年1月から、同社が施工を手掛ける新築物件に同製品を本格的に展開していく。関連技術の特許を出願中だ。
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クリーンルーム向けの青空照明
「レイリー散乱」の原理を採用、大成建設と三菱電機照明
大成建設は三菱電機照明と共同で、クリーンルーム用の青空照明「T-Clean Skylight(ティー・クリーン・スカイライト)」を開発した。虫や直射日光から製品を守るため、室内に自然光が入る窓をほとんど配置できず、閉鎖的な空間になりがちだったクリーンルームに、照明で“青空”をつくり出すことで開放感…
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ホタテ貝殻を細骨材に用いてCO2固定
工学院大など開発のコンクリート、プレキャスト材に適用へ
工学院大学建築学科の田村雅紀教授らの研究グループは、炭酸カルシウムを主成分とするホタテの貝殻を細骨材に用い、二酸化炭素(CO2)を固定するコンクリートを開発した。共同開発者の高橋カーテンウォール工業が手掛けるプレキャストコンクリート製カーテンウオール製品への適用を目指す。2022年11月29日に発…
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設計初期でもCO2排出量と工事費を概算
日建設計が開発した「概炭ツール」、明細内訳の形式で出力
日建設計は、建設に起因する温暖化ガス排出量を概算できる「概炭(がいたん)ツール」を開発し、本格運用を開始した。資機材の製造段階から建築物の施工段階までの温暖化ガスの排出量を、工事費と併せて試算できる。2022年11月7日に発表した。
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衝撃緩和に優れた畳床で転倒事故対策
島根大などが開発、芯材と緩衝材の組み合わせがキモ
島根大学総合理工学部建築デザイン学科の清水貴史准教授らの研究グループは、転倒時の衝撃を緩和する性能と歩行性を両立させた畳床「MIGUSACARE」を開発した。従来の畳より薄く、既存床に置き敷きできるので、室内の安全対策を手軽に講じることができる。共同開発者で、プラスチック製品の製造・販売を手掛ける…
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鹿島が最新のスマート現場を公開
2年で進化した耐火被覆吹き付けロボットなどを披露
2024年中に建築の全現場をスマート化し、生産性を3割向上させる──。鹿島は建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する「鹿島スマート生産ビジョン」を発表した18年以降、ロボットなどを導入した2つのモデル現場を公開してきた。22年12月12日には、約2年ぶりに3つ目となるモデル現場…
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山下PMCが健康寄与住宅の認証開始
理研の研究者らと開発、将来はホテルなども視野に
建築のプロジェクトマネジメント(PM)などを手掛ける山下PMCは、健康に着目した新たな住宅向け認証プログラムを開発し、10月28日に提供を開始した。科学的なエビデンスに基づき設定した評価項目で住環境をチェックし、住人の心身の健康に寄与するかどうか評価する。まずはデベロッパーが手掛ける集合住宅の認証…
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マンションのバルコニーで太陽光発電
ガラス手すりと一体化、大成建設とカネカが開発
大成建設とカネカは、ガラス手すりと一体化した太陽光発電システム「バルコニー用『T-Green Multi Solar(ティー・グリーン・マルチ・ソーラー)』」を開発したと10月11日に発表した。
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長さ20mの構造物を3Dプリンターで印刷
清水建設が開発、自社施設の現場で埋設型枠を造形
清水建設は、大型の構造物を建設現場で印刷できる門形の建設3Dプリンターを開発。建設中の自社施設「(仮称)潮見イノベーションセンター」(東京都江東区)の現場にこのプリンターを持ち込み、建物の柱をつくるための埋設型枠を印刷した。9月30日に発表した。
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制振装置の仕様や配置をAIで最適化
TMDの設置台数を減らして床振動を効率的に低減
大成建設は、AI(人工知能)を用いて制振装置の一種であるTMD(チューンド・マス・ダンパー)の仕様や配置を最適化するシステム「T-Optimus TMD」を開発した。このシステムを用いて設計することで、TMDの設置台数を減らし、オフィスなどの床振動を効率的に低減できる。9月27日に発表した。
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快眠誘うFRP製カプセルホテル用ユニット
ナインアワーズとヤマハ発動機が開発
カプセルホテルを運営するナインアワーズ(東京都千代田区)はヤマハ発動機と共同で、防音性能を高めた新型FRP(繊維強化プラスチック)製カプセル「9h sleep dock」を開発したと9月21日に発表した。2018年に都内で竣工したカプセルホテル「ナインアワーズ大手町」に8床分を納入済みだ。
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NTT西が建設ロボットの遠隔操作
建ロボテックの鉄筋結束ロボットを用いて実証実験
NTT西日本と建ロボテック(香川県三木町)は共同で、建設ロボットの遠隔操作と、操作を支援する環境づくりを目的とする実験を開始した。人とロボットの協働で、人手不足の問題解決に挑む。まずはロボットに必要な機能を実装し、ネットワーク環境の構築などに取り組む。実験期間は9月26日から2023年3月31日ま…
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交流を生む空間を可視化、東大などが開発
空間設計ソフトを無償公開、設計者と発注者の対話に活用
東京大学生産技術研究所の本間裕大准教授と、リアルタイム技術に強みを持つセックは、人々の交流が生まれやすい場所を可視化する空間設計ソフトウエア「Convex Space Visualizer(コンベックス・スペース・ビジュアライザー)」をGitHub(ギットハブ)で無償公開した。9月14日に発表した…
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東急不とアクセンチュア、住宅販売にデジタルツイン
東急不動産とアクセンチュアが、デジタル技術を活用したマンション販売で協業を始めた。まずは2022年度中に、東急不動産の分譲マンションブランド「BRANZ(ブランズ)」の都内4物件でデジタルツインを構築する。
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フジテック、地震時のEV運行休止を短縮
エレベーター大手のフジテックは、レーザースキャナーでエレベーターロープの振れ幅を監視して停止の判断を正確に下し、地震時の運行休止時間を短縮するシステムを開発した。対象は、「昇降機技術基準の解説(2016年版)」で長周期地震動への対策を求めている高さ120m以上の高層ビル。22年4月に都内の超高層マ…
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AI×IoTで伝統木造を火災から守る
清水建設が新防火システムを旧渋沢邸に初導入
清水建設は、カメラ画像から火災を検知するAI(人工知能)と、IoT(モノのインターネット)による消火装置の制御技術を組み合わせた新たな防災システム「慈雨(じう)」を開発した。火災の早期発見と、出火部位に的を絞った放水で、文化的価値の高い伝統木造建築物の防火対策を強化する。8月29日に発表した。
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DMMが住宅模型の3Dプリントサービス
3DCADデータを基に作製、最短1週間で納品
DMM.com(東京都港区)は、DMM.make 3Dプリント事業の一環で「3Dプリント住宅模型サービス」の提供を8月16日に開始した。ユーザーが用意した3DCADデータを基に住宅模型を作製し、最短1週間で納品する。住宅の外観だけでなく、家具や家電などの細部まで設計通りに再現できる。
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ロールスクリーンで太陽光発電
既存ビルへの適用を見据えてLIXILが実証実験
LIXILは7月19日、太陽光発電をしながら窓部の日射遮蔽性や断熱性を高める「太陽光発電(PV)ロールスクリーンシステム」を開発し、自社のオフィスで実証実験を始めたと発表した。従来のロールスクリーンと同様に巻き取りが可能。屋内で後付けすることで、既存ビルの環境性能を手軽に向上できる。
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