ニュース 技術
目次
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ロボットが床に施工図を印刷
日立プラントサービスが設備位置の墨出し用に開発
日立プラントサービスは、建築現場における設備位置などの墨出し作業を自走式ロボットで行うシステムを開発した。墨出しは設備設置などの事前作業として、これまで補助者を含めて作業者2人で実施していた。ロボット化で作業者1人でも高精度な墨出しが可能になった。
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ロボットや遠隔管理で生産性3割向上
鹿島が現場改革に向け、名古屋市内で初弾工事
鹿島は建築生産プロセスの効率化に向けた目標「鹿島スマート生産ビジョン」を発表し、実現への第1弾となる名古屋市内の現場を2018年11月12日に公開した。
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人型ロボが現場作業を代替
人間の現場環境を大きく変えずに対応、産総研が開発
平積みされた石こうボードの山から1枚だけをずらしてつかみ、一般的な工具で膝を曲げながら壁面にビス留めしていく──。人間型ロボット「HRP-5P」が戸建て住宅の壁面に石こうボードを施工する様子だ。産業技術総合研究所が人の作業の代替を目指して開発を進める。2018年9月27日に試作機を公表した。
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コンクリート破砕の騒音を泡で減らす
重機に後付けで7割低減、大林組が開発
大林組は、ブレーカーによるコンクリート破砕時の騒音を、気泡を使ってエネルギー換算で約7割低減させる装置「バブルサイレンサー」を開発した。重機に後付けして気泡を徐々に流し、ブレーカーのノミ部分や破砕対象を泡で覆う。粉じん飛散の抑制にもつながる技術として今後、コンクリート構造物の解体や岩盤の掘削などへ…
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鉄骨造の仮接合作業を大幅軽減
戸田建設が仮ボルト不要の治具「ガチャピン」を開発
戸田建設は、鉄骨(S)造で軸組みの建て方を省力化する仮ボルト不要接合治具「ガチャピン」を開発した。建て方の際に仮ボルトの代わりに使うことで、高所での接合部のボルト締め作業を軽減できる。今後、この治具を用いた工法を、同社のS造の標準工法として適用する方針だ。
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CLTを現しで中高層の耐震壁に
鉄骨とのハイブリッド構造、竹中工務店が開発
竹中工務店は、鉄骨(S)造の軸組みに直交集成板(CLT)の耐震壁を組み合わせた「CLT+鉄骨ハイブリッド構造」を開発した。S造部分とCLT部分を明確に分離、中高層建築物でもCLTを現しにできる。S造の柱間にCLT耐震壁を拘束し、木材の材料強度を効率よく引き出す。
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「ヘルメット」か「姿勢」で人を検知
ステレオカメラ2組で重機との接触防止、大林組が開発
大林組は、複数のカメラとAI(人工知能)で重機近くの作業員を高精度に検知し、接触の恐れがあると強制的に重機を停止させる機能を備えた安全装置「クアトロアイズ」を開発した。建設現場で実証試験を行い、高い検知性能を確認した
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PC鋼材で木質構造に高い復元力
大地震後の継続利用を容易に、三井住友建設
三井住友建設は、木造の梁にPC鋼材を組み込んでプレストレス(緊張力)を導入し、柱側へ圧着する「プレストレスト木質構造」を開発した。梁のたわみが抑えられ、同じ断面でも通常よりスパンが伸ばせるほか、圧着によって接合部の復元力が高くなる。大地震で建物が変形した後も継続利用が容易になるという。
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目の前の配筋とBIMを自動で見比べ
点群データを自動生成、大林組が品質検査システムを開発
大林組は、MR(複合現実)技術などを活用して配筋などを効率的に検査するシステムを開発。現場で実際の配筋とBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを自動で重ね合わせ、技術者が容易に確認できるようにした。検査にかかる時間をこれまでより25%以上削減し、ミスの縮減にもつながるという。
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四足歩行ロボを大手2社が現場に投入
竹中工務店とフジタがそれぞれソフトバンクと共同実験
竹中工務店とフジタがそれぞれソフトバンクと組み、四足歩行型ロボットの現場活用に乗り出した。
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航空・宇宙分野の素材で揺れにくい階段
ささら桁を押し引きして振動打ち消す、竹中工務店が開発
竹中工務店は小型のアクティブ制振装置で鉄骨階段の振動を抑制する技術「SPADA-stairs(スパーダ・ステアーズ)」を開発した。歩行時の振動を機械的に抑えることで、細い部材を用いても歩行性を確保できる。同社大阪本社が入居する御堂ビル(大阪市)の改修で初適用し、一般的な鉄骨階段に比べて31%細い部…
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介護ロボを住宅施工に応用
狭小現場で動き回る、積水ハウスが2020年にも実用化
積水ハウスは6月13日、2020年の実用化を目指す住宅向け施工ロボットを報道陣に公開した。AI(人工知能)を搭載した2台のロボットが連携し、人と協調しながら石こうボードを天井施工する。ロボットに任せる工程を上向きでビス留めする反復作業に絞り、職人がボードを切断してロボットに手渡す。