ニュース 技術
目次
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制振装置の仕様や配置をAIで最適化
TMDの設置台数を減らして床振動を効率的に低減
大成建設は、AI(人工知能)を用いて制振装置の一種であるTMD(チューンド・マス・ダンパー)の仕様や配置を最適化するシステム「T-Optimus TMD」を開発した。このシステムを用いて設計することで、TMDの設置台数を減らし、オフィスなどの床振動を効率的に低減できる。9月27日に発表した。
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快眠誘うFRP製カプセルホテル用ユニット
ナインアワーズとヤマハ発動機が開発
カプセルホテルを運営するナインアワーズ(東京都千代田区)はヤマハ発動機と共同で、防音性能を高めた新型FRP(繊維強化プラスチック)製カプセル「9h sleep dock」を開発したと9月21日に発表した。2018年に都内で竣工したカプセルホテル「ナインアワーズ大手町」に8床分を納入済みだ。
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NTT西が建設ロボットの遠隔操作
建ロボテックの鉄筋結束ロボットを用いて実証実験
NTT西日本と建ロボテック(香川県三木町)は共同で、建設ロボットの遠隔操作と、操作を支援する環境づくりを目的とする実験を開始した。人とロボットの協働で、人手不足の問題解決に挑む。まずはロボットに必要な機能を実装し、ネットワーク環境の構築などに取り組む。実験期間は9月26日から2023年3月31日ま…
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交流を生む空間を可視化、東大などが開発
空間設計ソフトを無償公開、設計者と発注者の対話に活用
東京大学生産技術研究所の本間裕大准教授と、リアルタイム技術に強みを持つセックは、人々の交流が生まれやすい場所を可視化する空間設計ソフトウエア「Convex Space Visualizer(コンベックス・スペース・ビジュアライザー)」をGitHub(ギットハブ)で無償公開した。9月14日に発表した…
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東急不とアクセンチュア、住宅販売にデジタルツイン
東急不動産とアクセンチュアが、デジタル技術を活用したマンション販売で協業を始めた。まずは2022年度中に、東急不動産の分譲マンションブランド「BRANZ(ブランズ)」の都内4物件でデジタルツインを構築する。
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フジテック、地震時のEV運行休止を短縮
エレベーター大手のフジテックは、レーザースキャナーでエレベーターロープの振れ幅を監視して停止の判断を正確に下し、地震時の運行休止時間を短縮するシステムを開発した。対象は、「昇降機技術基準の解説(2016年版)」で長周期地震動への対策を求めている高さ120m以上の高層ビル。22年4月に都内の超高層マ…
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AI×IoTで伝統木造を火災から守る
清水建設が新防火システムを旧渋沢邸に初導入
清水建設は、カメラ画像から火災を検知するAI(人工知能)と、IoT(モノのインターネット)による消火装置の制御技術を組み合わせた新たな防災システム「慈雨(じう)」を開発した。火災の早期発見と、出火部位に的を絞った放水で、文化的価値の高い伝統木造建築物の防火対策を強化する。8月29日に発表した。
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DMMが住宅模型の3Dプリントサービス
3DCADデータを基に作製、最短1週間で納品
DMM.com(東京都港区)は、DMM.make 3Dプリント事業の一環で「3Dプリント住宅模型サービス」の提供を8月16日に開始した。ユーザーが用意した3DCADデータを基に住宅模型を作製し、最短1週間で納品する。住宅の外観だけでなく、家具や家電などの細部まで設計通りに再現できる。
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ロールスクリーンで太陽光発電
既存ビルへの適用を見据えてLIXILが実証実験
LIXILは7月19日、太陽光発電をしながら窓部の日射遮蔽性や断熱性を高める「太陽光発電(PV)ロールスクリーンシステム」を開発し、自社のオフィスで実証実験を始めたと発表した。従来のロールスクリーンと同様に巻き取りが可能。屋内で後付けすることで、既存ビルの環境性能を手軽に向上できる。
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建設3DプリンターでPCaブロック製造
コンクリート打設も自動化、製造に要する期間を大幅短縮
大林組は7月12日、セメント系建設3Dプリンターとロボットによるコンクリート打設技術を組み合わせ、プレキャストコンクリート(PCa)ブロックなどの構造物を自動で製造するシステムを開発したと発表した。
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生コンに粉を混ぜるだけで3時間の時短に
清水建設がACF工法を構造床に初適用
清水建設は7月20日、粉末状の混和材をアジテーター車(生コンクリート車)に投入するだけでコンクリートの凝結時間を短くできる「ACF(アドバンストコンクリートフィニッシュ)工法」を、建築構造部材の施工に初適用したと発表した。
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ビル外壁を3Dプリンターで「印刷」
高橋カーテンウォール工業とポリウスが共同研究を開始
高橋カーテンウォール工業は6月28日、セメント系建設3Dプリンターの開発を手掛けるPolyuse(ポリウス)(東京都港区)と共同研究を始めたと発表した。ビル外壁に用いるプレキャストコンクリートのカーテンウオールを、型枠を用いず「印刷」するのが目標だ。
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木質梁とRC床版の合成梁でスパン倍増
日建設計と住友林業が高さ350m木造超高層を視野に開発
日建設計と住友林業は木質梁と鉄筋コンクリート(RC)床版を組み合わせた合成梁構法を共同で開発した。長さは従来の木質梁の2倍に当たる約12mを、梁せいは従来の4分の3程度の90㎝を実現。スパンを大きく飛ばすとともに、階高を抑えられる。両社はオフィスや学校、病院での活用を目指す。4月に日本ERI(東京…
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大林組の3Dプリンター建築が着工
大臣認定取得は国内初、2022年11月に完成予定
大林組は東京都清瀬市にある同社の技術研究所内に、セメント系建設3Dプリンターを用いて平屋建ての施設を「印刷」する。国土交通大臣認定を取得して3Dプリンターで建築物を建てる事例としては国内初だ。5月に着工済みで、11月ごろの完成を目指す。
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ドローンでコンクリート壁面に削孔
西武建設や建研などが「接触・微破壊式ドローン」を開発
西武建設と建築研究所、東京理科大学は共同で、コンクリートの壁面に削孔できる「接触・微破壊式ドローン」の開発を進めている。6月下旬に開催の「Japan Drone 2022」で初公開した。3月の実験では、ドローンに搭載した直径約8mmのドリルをコンクリート壁面に押し当て、約50mmの深さの穴を開けら…
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コンクリート表面に塗るだけでCO2吸収
清水建設と北海道大学が開発、耐久性を高める効果も
北海道大学と清水建設は共同で、既設コンクリート構造物の表面に含浸剤を塗布し、大気中の二酸化炭素(CO2)の吸収・固定化を促進する「DAC(ダック)コート」を開発した。
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石灰石由来の新素材でエコな軽量天井材
大林組と素材ベンチャーのTBMが開発
大林組と素材ベンチャーのTBM(東京都千代田区)は、軽量で環境負荷の低い天井材を共同で開発し、不燃材料の国土交通大臣認定を取得した。大林組が開発した金属箔複合シートと、TBMが開発した石灰石を主原料とする新素材LIMEX(ライメックス)を用いている。今後、塗装した製品でも不燃材料の大臣認定を取得す…
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古い地域冷暖房がAIでよみがえる
正確な需要予測でCO2を2~3割削減、名古屋で実証実験
日建設計など5社は5月9日、既存の地域冷暖房システムの運転を効率化するためのAI(人工知能)を開発したと発表した。AIを組み込んだコンピューターを設置し、既存のシステムから運転データを読み込ませるだけで導入できるのが売りだ。
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アミノ酸でコンクリートにCO2を固定
大成建設がアイシンと共同開発契約を締結
大成建設は4月1日、自動車部品大手のアイシンと脱炭素コンクリートに関する共同開発契約を締結したと発表した。アイシンはアミノ酸を利用して排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)を炭酸カルシウムとして固定化する技術を持つ。
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23時間で3Dプリンター部材を組む
球状の小規模住宅をセレンディクスが建設
スタートアップ企業のセレンディクス(兵庫県西宮市)は、建設3Dプリンターを使って球状の小規模住宅「Sphere(スフィア)」を施工した。同社が実際の住宅を建設するのは初めてだ。3Dプリンターで製作した部材の組み立てなど現場施工にかかった時間は23時間12分。施工を担当したのは百年住宅(静岡市)、楓…