ニュース 技術
目次
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曲面ガラスファサードで新構法
最適設計した部材を3Dプリンターで一品生産、清水建設
清水建設は、複雑な曲面形状のガラスファサードを構築する「3次元曲面ガラススクリーン構法」を開発した。曲面ガラスを点支持する部材を最適設計するとともに、3D金属プリンターを用いて支持部材を一品生産する。これにより、3次元曲面の設計自由度を高め、施工性や施工品質を確保する。8月25日に発表した。
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コンクリート締め固めをAIが判定
安藤ハザマと金沢工業大学が深層学習用いたシステム開発
安藤ハザマと金沢工業大学は、コンクリートの締め固めの完了・未完了を人工知能(AI)で即時に判定するシステムを開発した。モニターへ判定結果を表示するまでのタイムラグは1秒程度だ。
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火炎の変形抑えたガラスパーティション
大林組とコクヨが10分間防火設備の大臣認定を取得
大林組とコクヨは、独自に開発した連装ガラスパーティションで10分間防火設備の国土交通大臣認定を取得した。連装タイプのパーティションとしては日本で初めてとなる。6月29日に発表した。
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コンクリートの締め固めをAI判定
画像から挿入位置と挿入深さなど認識
清水建設は、打設時のバイブレーターによる締め固め状況を人工知能(AI)で分析して可視化する「コンクリート締固め管理システム」を開発した。経験の少ない作業員でも締め固め完了の時期を適切に判断できるので、コンクリートの品質を安定的に確保できる。6月21日に発表した。
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2重通気工法で省令準耐火を実現
住宅金融支援機構の認定をサーラ住宅が取得
住宅の外壁に2重通気工法を採用するサーラ住宅(愛知県豊橋市)は壁体内通気と耐火性能を両立する工法を開発。住宅金融支援機構の省令準耐火の特記仕様認定を取得した。2021年6月より同工法を備えた住宅の販売を開始した。
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大阪万博の実証実験9件が決定
海床ロボットや放射冷却素材で未来を開く
2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所は5月31日、大阪・関西万博の会場予定地である夢洲(ゆめしま)で実施する実証実験9件を発表した。空飛ぶクルマや自動運転車両など、社会実装を目指す技術の実証実験の場となる。建築関連では、竹中工務店の「海床ロボット」や、大阪ガスの「放射冷却素材」が選ばれてい…
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工場版ZEBを大成建設が独自に定義
適用第1号はOKIの新工場、生産エリアも評価
大成建設は、年間で消費する1次エネルギーについて収支ゼロを目指す工場を「ZEF(Net Zero Energy Factory)」と定義し、新しい評価方法を独自に定めた。5月14日に発表した。適用第1号は、OKIが約60億円を投資して整備するOKI本庄工場(埼玉県本庄市)の新棟だ。
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SNSの画像からAIが浸水被害を可視化
投稿から約10分で10㎞四方の被害状況を推定
SNS(交流サイト)の投稿を人工知能(AI)で分析して災害の発生を検知するサービスを展開するSpectee(スペクティ)(東京都千代田区)は、AIを活用して水害発生時の浸水範囲や浸水深を3Dマップ上に再現する技術を開発した。リアルタイムで被害状況を可視化することで、自治体の災害対応計画の作成などに…
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四足歩行ロボットで遠隔巡視
大成建設が首都圏の建設現場に導入
大成建設とTechShare(テックシェア)(東京都江東区)は四足歩行ロボットを使って、遠隔地から建設現場を巡視するシステムを開発した。コントローラーでロボットを操作し、現場にいる作業者と通話ができる。大成建設は首都圏の建設現場に導入して実用性を確認した。
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人の不在を検知し深紫外線を照射
大成建設など、LED殺菌灯と安全制御システムを開発
大成建設は、ウイルスや細菌を抑制する深紫外線を照射する空間殺菌灯「T-LED DUV Light」を遠藤照明と共同で開発した。照射する深紫外線が人体にも影響することに配慮し、東光高岳(東京都江東区)と共同で、室内に人が居ないときに深紫外線を照射する安全制御システムも開発した。4月27日に発表した。
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室内の感染リスク分布を可視化
清水建設など、CO2濃度分布と在室者の位置情報から評価
清水建設と感染制御を専門とする順天堂大学の堀賢教授は、室内のCO2濃度や在室者の位置情報から新型コロナウイルスの感染リスクを評価し、リスク分布をモニター画面で可視化するシステムを共同開発した。室内のCO2濃度からマイクロ飛沫感染、在室者の位置情報から飛沫感染を評価し、合算した感染リスクを示す。4月…
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セメントを用いず砂同士を接着
東大・酒井准教授が硬化体を開発、月面での製造も視野
東京大学生産技術研究所の酒井雄也准教授は、セメントや樹脂などを使わずに触媒を用いて砂同士を接着する技術を開発した。既に、直径と高さが2.5cmほどの硬化体の製造に成功している。骨材としての活用が困難な砂漠の砂や、将来的な定住が期待される月の砂を固めて建材にする技術となる。
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360度写真から建物管理情報を探せる
⼭下PMCが図面などを保存するクラウドサービスを開始
360度カメラで撮影した写真から、竣⼯図や修繕履歴、仕様書などの建物情報を直感的な操作で探せるクラウドサービスが現れた。⼭下PMC(東京都中央区)が開発したクラウド型プラットフォーム「b-platform」だ。4⽉1⽇からサービスを開始した。
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タワークレーン運転席に無線通信
稼働データ集めて揚重作業を自動化へ、戸田建設など
戸田建設はNTTドコモと共同で、建設現場で稼働しているタワークレーンの運転席で携帯電話の音声通話とデータ通信を安定して利用できるネットワーク環境を構築した。建設業界で初めてだという。3月11日に発表した。
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繰り返しの地震に耐える戸建て用耐力壁
復元力ある制振部材を使ってポラスが開発
住宅事業を手掛けるポラスグループのポラス暮し科学研究所(埼玉県越谷市)はダンパーによる制振性能を付与した壁倍率4相当の耐力壁「エンダーウォール」(Endure Wall)を開発。3月8日にその性能をメディアなどに公開した。
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電気使用量で建設現場の稼働を把握
大東建託などスマートメーターで作業の有無を推測
大東建託とグリッドデータバンク・ラボ(東京都千代田区)は、建設現場で使用している電力量を把握して作業の有無を推測する手法を共同開発した。電力使用量と位置情報を無線などで伝送する「スマートメーター」を使う。複数の現場を見比べて、効果的な人材配置の検討などに役立てる。
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騒音減らす外装用の給気スリット
吸音材と共鳴器で構成、清水建設とオイレスECOが開発
清水建設はオイレスECO(東京都品川区)と共同で、室内に外気を取り込む際に騒音を減らす給気スリット「しずかスリット」を開発し、実用化した。騒音低減機能を備えた給気スリットは前例がないという。2月24日に発表した。
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木造の火災を煙式より早く検知
特有ガスをセンシングするシステムを清水建設が販売
清水建設は、木造建築物の火災を煙式の自動火災報知(自火報)設備よりも早く検知できるシステムを販売する。木材の初期燃焼時に発生する一酸化炭素などを含む特有ガスをセンサーでキャッチし、火災を早期に知らせる。1月14日に発表した。
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大成建設がビル運用OSの提案開始
BIMとリアルタイムの情報を統合してデジタルツインに
大成建設は2月1日、設計・施工のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データと建物の運用管理データ、建屋や設備の利用データをデジタルツイン上で統合し、顧客が建物を有効利用できるように支援するシステム「LifeCycleOS(ライフサイクルOS)」を開発した。
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建設現場の環境負荷低減を「見える化」
大成建設が評価システムを構築、所長の取り組みを推進
大成建設は建設現場における環境負荷低減活動の状況を定量的に可視化する「TAISEI Sustainable Actionポイントシステム」を構築した。現場所長の環境負荷低減に対する取り組みを推進する。1月時点で30カ所以上に導入済み。今後、全現場への導入を目指す。