ニュース 技術
目次
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鹿島が落合陽一氏とデジタルツイン開発
BIMとセンサーデータの差分で工事の進捗管理
鹿島は1月21日、メディアアーティストの落合陽一氏がCEO(最高経営責任者)を務めるピクシーダストテクノロジーズ(PXDT、東京都千代田区)と共同で、鹿島スマート生産で活用するデジタルツイン基盤「鹿島ミラードコンストラクション」(Kajima Mirrored Construction、KMC)を…
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検温とAI顔認証を賃貸マンションに導入
東急リバブルが市場競争力アップを狙う
東急リバブルは、関連会社が保有する都内の賃貸マンション「リバーレ浅草ウエスト」に検温機能付き顔認証システムを2020年12月に導入した。マスクを着けたまま検温し、エントランスの解錠ができる。操作盤に触れずに解錠できるので、感染症対策にも役立つ。賃貸住宅市場での競争力アップを狙う。
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衣服に付着した花粉を80%除去
クリーンルーム向け技術を大成建設がマンションに導入
大成建設は、精密機器工場などのクリーンルーム用に導入する2つの機器を活用して、衣服や頭髪に付いた花粉や微小粒子状物質「PM2.5」などを除去する装置「T-Clean Air」を開発した。マンションやオフィスなどの風除室に設置して、居住・執務空間への持ち込みを軽減する。2020年12月8日に発表した…
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現場をつなぐ建設MaaS
竹中工務店とドコモが大阪市内50カ所で実証実験
竹中工務店とNTTドコモは、次世代移動サービス「MaaS(Mobility as a Service:マース)」を建設関係者向けに適用した。建設現場の人や物の移動の需要に応じてバスを運行する「建設MaaSオンデマンド移動&搬送」だ。実証実験を10月5日から11月30日まで大阪市内で実施した。202…
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電力100%自給自足のオフィス
清水建設がテスラの蓄電池を導入してオフグリッド実現
清水建設は、宗教法人生長の家の中規模オフィスビル「森の中のオフィス」(山梨県北杜市)で使用電力を100%自給自足するオフグリッド運用を導入した。中規模オフィスビルにおけるオフグリッド運用は、国内で初めてだという。10月20日に発表した。
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地下街で自律走行ロボが消毒液散布
日建設計シビルとZMPが営業時間中に実証実験
日建設計シビル(大阪市)とロボット開発のZMP(東京都文京区)は11月19日、自律走行ロボットによる消毒液散布の実証実験を実施した。場所は新宿駅に直結する地下街「新宿サブナード」で、通行人が行き交うなかをロボットが走行した。
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3Dプリンターで型枠をつくれるモルタル
素早く積んでも崩れない繊維補強材料を清水建設が開発
清水建設は、コンクリート用3Dプリンターで柱の埋設型枠をつくるのに適した繊維補強モルタル「ラクツム(LACTM)」を開発した。3Dプリンターを使って現場の省力化を図り、技能者不足に対応する。
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深紫外線LED搭載の全館空調システム
三菱地所ホームが新型コロナ対策を強化
三菱地所ホームは、深紫外線LEDを用いた空間除菌消臭装置を搭載した全館空調システム「新・エアロテック-UV」を開発、10月20日から受注を開始した。医療機器メーカーの日機装をパートナーとして技術提供を受ける。新型コロナウイルスの感染拡大により室内空気環境の安全性に対するニーズが一段と高まったことを…
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多機能トイレを自動で設計
LIXILが無料の支援サービスを開始
LIXILは、多機能トイレをクラウド上で自動設計するサービス「A-SPEC」(エースペック)を10月19日から無料で提供し始めた。設計に必要な情報を指定すると、数万件の案を自動で設計し、この中から良い案を設計者に提示する。設計者の業務を支援しながら、自社製品の販促につなげる狙いだ。
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街を襲う津波を短時間でリアルな映像に
解析結果を自動変換で可視化、大成建設が開発
大成建設は、津波による浸水の解析結果を短時間で3次元映像へ自動変換し、浸水状況などを可視化する技術「T-Tsunami Viewer」を開発した。広域から街区単位までさまざまな規模で津波の挙動を解析し、分かりやすい映像とすることで、より効果的な防災対策につなげる。
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AIが地震動記録のノイズを自動除去
大成建設が開発、耐震性能評価の迅速化を図る
大成建設は、AI(人工知能)を活用した地震観測データの自動処理システムを開発した。AIが観測データに含まれる「ノイズ」を判別・除去して、耐震性の評価に必要なデータを短期間で自動抽出する。地震動の分析に要する労力やコストを削減しつつ、分析期間を短縮できる。
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スマートシティーをデジタルツインに
モビリティーやロボットの位置をリアルタイムに表示
自律走行するモビリティー(移動体)や遠隔操作できるロボットが、東京・羽田にできたスマートシティーに集結した。鹿島が、デジタルツインで一元管理する。社会実装に向けた課題の抽出や、施設運営の効率化に取り組む。
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未知のスーパー台風もシミュレーション
建物への影響を予測する技術を竹中工務店が開発
竹中工務店は、風による建物への影響を高精度で予測する数値風洞「Kazamidori」を開発した。広範囲の市街地をデジタル空間に再現し、過去の台風や将来発生し得る台風を想定してシミュレーションできる。
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免震層の動きが瞬時に分かる変位計
最新の情報を遠隔地で確認できる表示システムも
竹中工務店は9月1日、地震時に免震建物がどれだけ変位したかをリアルタイムで確認できる「直立型変位計」を開発したと発表した。既に同社の社員寮や横浜市役所新庁舎に導入している。オプションの表示システムを用いれば免震層に人が入らなくてもデータを確認でき、巨大地震の後に建物が使用できるかを判断する際に役立…
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ダクトレスで階高抑える空調システム
新菱冷熱と三菱地所設計などが開発しオフィスに初採用
新菱冷熱工業と三菱地所設計は、ダクトを使わずに空気を部屋の隅々まで送れる新空調システムを実プロジェクトに初めて導入した。部屋全体の空気をよどみなく入れ替えるとともに、均一な温熱環境によって快適で省エネルギーなオフィス空間を実現する。8月24日に発表した。
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自律走行ロボで医療業務を支援
大成建設など3者が遠隔対話や回診を実証研究
コロナ禍で医療現場の人手不足が深刻さを増しており、解決策としてロボットの活用が検討されている。大成建設と名古屋大学医学部付属病院メディカルITセンター、クラウド基盤のサービス開発を手掛けるモノプラス(東京都千代田区)は、ロボットを使って医師や看護師の業務を支援する実証研究を8月に開始した。
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AIで地震の揺れの予測精度を向上
防災科学技術研究所が開発、18万もの地震動記録を学習
防災科学技術研究所(以下、防災科研)はAI(人工知能)を活用して、地震による地表の揺れを予測する手法を開発した。AIとこれまで使われてきた地震動予測式を組み合わせることで、データが少ない震度7級などの地震の揺れでも予測精度が向上した。将来の地震災害に備えて被害予測の精度向上につなげる考えだ。
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基礎型枠にプレカットした発泡スチロール
再利用する型枠の在庫が不要、基礎工事への参入促す
建設資材や工法の企画開発などを手掛けるピトン(東京都港区)は、工場でプレカットする打ち込み型枠を用いた住宅用基礎の新工法「eLbase(エルベス)工法」を開発した。施工の容易性や再利用する型枠の在庫が不要な点を生かして新工法の普及を目指す。型枠の加工と固定方法に関する特許を出願中だ。8月4日に発表…
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タイル打診検査に「HoloLens 2」
長谷工がMRを用いたワンオペで、業務3割減へ
長谷工コーポレーションとアウトソーシングテクノロジー(東京都千代田区)は7月6日、日本マイクロソフトと連携し、マンションの外壁タイル打診検査に使うMR(複合現実)向けアプリ「AR匠RESIDENCE(エーアールタクミレジデンス)」を共同開発したと発表した。
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無垢の木で仕上げた外断熱が可能に
北総研が開発した仕様で、旭化成建材が大臣認定を取得
不燃化など特別な処理を施さなくても、無垢の木材を使える範囲が広がった。旭化成建材は、無垢(むく)の木材を外壁側とし、フェノールフォーム断熱材の外断熱を施した壁について、防火構造の国土交通大臣認定を取得した。認定取得により、建築基準法上、延焼の恐れのある部分にも使える。