ニュース 技術
目次
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名古屋のタワークレーンを大阪から操作
鹿島と竹中などがコックピット増産、20年度内に本格運用へ
鹿島と竹中工務店は、建設機械レンタルのアクティオ(東京都中央区)および建機や情報機器をレンタルするカナモトと共同で、タワークレーンを遠隔操作するためのシステム「TawaRemo(タワリモ)」を開発した。
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地震による異常を10分で自動検知
三井住友建設が開発、既存建物にも適用可能
三井住友建設は、ワイヤレス振動センサーを用いて構造物の損傷を検知する「即時異常検知システム」を開発した。地震発生時に建物の損傷やひび割れなどの異常を自動で検知して、建物利用者の安全確保に役立てる。7月3日に発表した。
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夏のオフィスでは湿度を下げて疲労軽減
ダイキンと理研が100人規模の被験者実験で確認
ダイキン工業と理化学研究所は、夏のオフィスで湿度を下げれば、執務者の疲労を軽減できることを共同実験で確認した。100人規模の被験者による実験で、温湿度と執務者の疲労具合の関係を検証。執務者の疲労状態を心理的・生理的な側面から評価した。5月28日に発表した。
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建設現場にWi-Fiを簡単構築
竹中工務店が工事用の電力線通信でネット接続
竹中工務店は6月9日、建設現場の電子機器をネット接続するための通信プラットフォーム「TSUNA GATE(ツナゲート)」を開発したと発表した。ネット接続できる「仮設分電盤」を用いて、現場に無線LAN(Wi-Fi)環境を構築。モバイル端末などから、クラウドサービスを利用できるようにした。
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鹿島が「デジタルツイン」を初導入
「オービック御堂筋ビル」でBIMを活用した維持管理も開始
鹿島は、企画・開発から設計や施工、維持管理に至るまでの建物情報をBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などを使って全てデジタル化し、仮想空間上にリアルタイムで表現する「デジタルツイン」を実際のプロジェクトで初導入した。設計・施工を手掛けた大阪市中央区の複合ビル「オービック御堂筋ビル…
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RFIDボールをマンションの排水管へ
長谷工が通球試験システムで検査時間を3割減
長谷工コーポレーションは6月5日、無線ICタグ(RFID)が付いたボールを使う排水管の通球試験システム「Drain Trace(ドレイントレース)」を開発したと発表した。
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高齢者や障害者の避難行動を予測
大成建設の人流シミュレーション、施設活性化にも活用
大成建設は、健常者に加え高齢者や車椅子利用者など様々な歩行者の行動を予測できる人流シミュレーションシステム「T-MultiAgent JINRYU(ティ・マルチエージェント・ジンリュウ)」(以下、ジンリュウ)を開発した。建物内にいる歩行者が周辺の状況から受ける影響を考慮して、行動を予測し再現する。
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自律走行式の床ひび割れ検査ロボ
図面記入まで全自動化、安藤ハザマとイクシスが共同開発
安藤ハザマとイクシス(川崎市)は「自律走行式ひび割れ検査ロボット」を開発した。持ち運びやすく、走行と撮影、床のひび割れの検出、検査結果の図面へのプロットを全て自動化したのが特徴だ。検査と書類作成の手間や時間を削減し、従来と比べて全体で約40%の業務時間が短縮できる。大空間構造物のコンクリート床面に…
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コンクリート打設数量を自動計算
打設終盤に高精度で算出、残コンを削減へ
西松建設はコンクリート工事の打設数量を自動で計算するシステムを開発した。打設作業の終盤で、最終的に必要な打設数量を把握する際の計算精度を高めて残コンクリートの削減につなげる。3月27日に発表した。
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多層階の揺れ制御するシーソー型制振
三井住友建設が実大実験で実用化にめど
三井住友建設は、シーソーのように揺れる機構を活用した制振システム(揺動制震システム)の実物大での検証を行い、実用化にめどを付けた。広島大学大学院工学研究科建築学専攻の田川浩教授と共同で開発している。
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通気層のある木の梁で2時間耐火
住友林業が国交大臣認定を取得
住友林業は4月30日、2時間耐火構造の木質梁部材について、国土交通大臣認定を取得したと発表した。表面を覆うCLT(直交集成板)と不燃材の間に通気層を設けた点が特徴だ。隙間は耐火性能に関係なく、耐久性の向上や不燃材の不陸調整に寄与する。
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3眼カメラで3D配筋検査
清水建設とシャープが共同開発、撮影後7秒で結果を表示
清水建設はシャープと共同で、3眼カメラの画像を基に鉄筋の配筋を自動で計測・検査する「3眼カメラ配筋検査システム」を開発した。このシステムは、検査対象を撮影してから7秒後に結果を表示する。従来の方法と比べて、検査にかかる人手や時間を大幅に削減する。3月27日に発表した。
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超高層ビルの大型柱に対応する溶接ロボ
鹿島が新たに開発、既存の可搬型と使い分け
鹿島が超高層ビルの大型柱に対応する多関節(マニピュレーター)型の現場溶接ロボットの開発を進めている。技能者がロボットを設置すれば、角形鋼管柱(ボックス柱)の全周を連続して自動溶接できる。
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日建設計やオムロンなど5社が設備連携
オフィスの照明や空調などを統合的にコントロール
日建設計と協和エクシオ、WHERE(東京都千代田区)、オムロン、神田通信機の5社は共同で、企業の働き方改革を支援する。オフィスの設備制御システムの開発・運用や空間デザインで協業すると、4月8日に発表した。10月まで実験を進め、11月以降のサービス提供開始を目指す。
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建築確認にBIM使い審査期間を半減へ
清水建設と日本建築センターが自動判定システムを開発
清水建設と日本建築センター(東京都千代田区)は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による確認申請図書の提出、および自動審査を可能にする建築確認システムを2020年3月末に開発した。4月から試行を始める。
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酸素と電気を生み出す「光合成建築」
植物・生物由来で循環型社会を目指す
植物が光合成をするように、建物が光エネルギーを吸収して発電しながら酸素をつくる─。摂南大学理工学部住環境デザイン学科の川上比奈子教授と生命科学科の松尾康光教授が提案した植物由来の光合成燃料電池を外装材に組み込む「光合成建築」が注目を集めている。
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プレストレスト木質構造を実用化
木の梁で11mスパンを可能に
三井住友建設は、木製の梁にPC鋼材を貫通させてプレストレス(緊張力)を導入する「プレストレスト木質構造」の設計法を確立した。梁にプレストレスを導入することで、たわみを抑え、同じ断面でもスパンが伸ばせる。最大スパン11mを確保し、大空間と外周部に壁のない開放的な空間を木質構造で実現する。
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360度画像の中で建設現場を「歩き回る」
米150社が使うクラウドサービスが上陸
米国のスタートアップ企業のストラクションサイト(StructionSite)社は4月から日本国内で画像データ管理サービス「StructionSite」の販売を始める。360度カメラなどで撮影した写真を図面にひも付けてクラウド上で共有できるのが特徴だ。
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発電するガラスファサードでZEB化へ
大成建設とカネカが建材一体型太陽電池を開発
大成建設とカネカは、外壁や窓と一体化した太陽電池モジュールで発電する外装システム「T-Green Multi Solar」を共同開発した。中小規模ビルのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化やBCP(事業継続計画)対策の強化などを狙う。
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AIスーツケースロボが視覚障害者誘導
清水建設や日本IBMなど5社がコンソーシアム
人工知能(AI)を搭載したスーツケース型誘導ロボット(以下、AIスーツケース)が、視覚障害者を目的地まで誘導する。こんな技術を実現するため、清水建設や日本IBMなど5社が一般社団法人の次世代移動支援技術開発コンソーシアムを発足した。