ニュース 技術
目次
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3眼カメラで3D配筋検査
清水建設とシャープが共同開発、撮影後7秒で結果を表示
清水建設はシャープと共同で、3眼カメラの画像を基に鉄筋の配筋を自動で計測・検査する「3眼カメラ配筋検査システム」を開発した。このシステムは、検査対象を撮影してから7秒後に結果を表示する。従来の方法と比べて、検査にかかる人手や時間を大幅に削減する。3月27日に発表した。
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超高層ビルの大型柱に対応する溶接ロボ
鹿島が新たに開発、既存の可搬型と使い分け
鹿島が超高層ビルの大型柱に対応する多関節(マニピュレーター)型の現場溶接ロボットの開発を進めている。技能者がロボットを設置すれば、角形鋼管柱(ボックス柱)の全周を連続して自動溶接できる。
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日建設計やオムロンなど5社が設備連携
オフィスの照明や空調などを統合的にコントロール
日建設計と協和エクシオ、WHERE(東京都千代田区)、オムロン、神田通信機の5社は共同で、企業の働き方改革を支援する。オフィスの設備制御システムの開発・運用や空間デザインで協業すると、4月8日に発表した。10月まで実験を進め、11月以降のサービス提供開始を目指す。
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建築確認にBIM使い審査期間を半減へ
清水建設と日本建築センターが自動判定システムを開発
清水建設と日本建築センター(東京都千代田区)は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による確認申請図書の提出、および自動審査を可能にする建築確認システムを2020年3月末に開発した。4月から試行を始める。
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酸素と電気を生み出す「光合成建築」
植物・生物由来で循環型社会を目指す
植物が光合成をするように、建物が光エネルギーを吸収して発電しながら酸素をつくる─。摂南大学理工学部住環境デザイン学科の川上比奈子教授と生命科学科の松尾康光教授が提案した植物由来の光合成燃料電池を外装材に組み込む「光合成建築」が注目を集めている。
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プレストレスト木質構造を実用化
木の梁で11mスパンを可能に
三井住友建設は、木製の梁にPC鋼材を貫通させてプレストレス(緊張力)を導入する「プレストレスト木質構造」の設計法を確立した。梁にプレストレスを導入することで、たわみを抑え、同じ断面でもスパンが伸ばせる。最大スパン11mを確保し、大空間と外周部に壁のない開放的な空間を木質構造で実現する。
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360度画像の中で建設現場を「歩き回る」
米150社が使うクラウドサービスが上陸
米国のスタートアップ企業のストラクションサイト(StructionSite)社は4月から日本国内で画像データ管理サービス「StructionSite」の販売を始める。360度カメラなどで撮影した写真を図面にひも付けてクラウド上で共有できるのが特徴だ。
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発電するガラスファサードでZEB化へ
大成建設とカネカが建材一体型太陽電池を開発
大成建設とカネカは、外壁や窓と一体化した太陽電池モジュールで発電する外装システム「T-Green Multi Solar」を共同開発した。中小規模ビルのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化やBCP(事業継続計画)対策の強化などを狙う。
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AIスーツケースロボが視覚障害者誘導
清水建設や日本IBMなど5社がコンソーシアム
人工知能(AI)を搭載したスーツケース型誘導ロボット(以下、AIスーツケース)が、視覚障害者を目的地まで誘導する。こんな技術を実現するため、清水建設や日本IBMなど5社が一般社団法人の次世代移動支援技術開発コンソーシアムを発足した。
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仕上げが選べる2時間耐火のCLT床
熊谷組が1時間耐火と併せて大臣認定取得
熊谷組はCLT(直交集成板)床の1時間および2時間耐火構造の大臣認定を取得した。耐火構造でありながら、表面仕上げ材の自由度が高く、燃え止まり層が薄い仕様である点が特徴だ。
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搬送ロボのスマート管理技術が続々
大林組や鹿島・竹中工務店がプラットフォーム開発
建設ロボットの開発・導入が加速していることと連動し、現場管理のスマート化を図るための技術開発が活発だ。なかでも、資材搬送の自動化に向けた動きが目立つ。
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スマホのアプリで応急危険度判定
調査結果をリアルタイムに地図で可視化
GIS(地理情報システム)ソフトの販売を手掛けるESRIジャパンは、スマートフォンなどを使い地震時の応急危険度判定調査を支援するツールを公開した。調査結果を地図上に表示できる。被災住民への情報提供に役立つ。開発に当たっては、建築研究所が協力した。
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「暑い」「寒い」を空調システムに申告
全社員がカード型リモコンを携帯し操作
アズビルと戸田建設、村田製作所の3社は、カード型リモコンで空調を制御する「温冷感空調システム」を開発した。オフィスで働く社員がカード型リモコンを携帯し、「暑い」「寒い」といった体感を申告すれば、空調の設定を手軽に変更できる。一部の人が暑いと申告しても、周りの人が寒く不快に感じないように、システムが…
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激軽の「むき出し」メジャー
収納ケースなくし重量を3分の1に
大成建設と新潟精機(新潟県三条市)は、建設工事の計測に適した小型・軽量のスチール製メジャー「くるくるメジャー」を開発した。重量は、一般的なメジャーの3分の1程度で数十グラム〔写真1〕。施工状況の撮影に適応するよう、目盛りや仕様を工夫している。
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世界初掲げる土砂搬送ロボット
腸のぜん動運動を模倣し大型重機を不要に
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と竹中工務店、中央大学の3者が、地下の掘削工事で生じる土砂を地上に自動搬送するロボットの開発に取り組んでいる。
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BIMを鉄骨専用CADに自動変換
構造設計を支援して躯体の建設費を抑えた提案しやすく
清水建設は、鉄骨造のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)構造データを鉄骨の積算や製作に必要なデータに変換するツール「KAP for Revit(K4R)」を開発した。K4Rを全構造設計者のパソコンに標準装備済みで、運用段階に入ったと2019年12月24日に発表した。鉄骨造における…
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「後付けIoT」で建機を手軽に監視
異なるメーカーでも稼働状態を“見える化”
ドイツの自動車部品大手ボッシュ(Bosch)の日本法人は2020年内に建設機械などの位置や稼働状態をIoT(モノのインターネット)で監視するサービスを市場に投入する計画だ。センサーを内蔵しない建機や資材にIoTセンサー(タグ)を後付けして、異なるメーカーの建機や資材が混在する現場でも一括してモニタ…
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桐の集成材で1時間耐火の防火戸
扉だけでなく枠まで木製に
FFe&KIRI総研(長野県佐久市)は、厚さが45mmある桐の集成材を芯材に用いた1時間耐火の防火戸「ポローニアFP60」を開発した。
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AIで世界初の宅地自動区割り設計
旗ざお敷地など特殊な形状も生成しやすく
オープンハウスは、AI(人工知能)を活用した「宅地の自動区割りシステム」を開発した。宅地の仕入れ検討段階で実施する区割りの設計作業を自動化する試みだ。
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ドローンと5Gを使って外壁点検
現場作業の無人化も視野に
TTK(仙台市)やNTTコムウェア(東京都港区)、サン電子(名古屋市)、スプラッシュトップ(東京都千代田区)、NTTドコモは、ドローンを使ってビルの外壁点検作業を遠隔地から支援する新システムを開発中だ。次世代通信規格の「5G」やAR(拡張現実)と いった最新ITをふんだんに盛り込んだ。現場を完全無…