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旧石垣空港の跡地に赤瓦の新市庁舎が完成、2021年11月から供用を開始した。耐風性とメンテナンス性を考慮し、瓦のふき方や施設の構成を工夫した。

石垣市新庁舎を、駐車場のある西側から見る。地上3階建ての各層に赤瓦の屋根が折り重なる。エントランスの手前には、琉球石灰岩を積んたヒンプン。現代性を取り入れつつも、石垣らしさを感じる分かりやすいデザインだ(写真:吉田 誠)
石垣市新庁舎を、駐車場のある西側から見る。地上3階建ての各層に赤瓦の屋根が折り重なる。エントランスの手前には、琉球石灰岩を積んたヒンプン。現代性を取り入れつつも、石垣らしさを感じる分かりやすいデザインだ(写真:吉田 誠)
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 「何もない場所だからこそ、誰もが『石垣らしい』と思える風景が必要だと考えた」。石垣市新庁舎を設計した隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所、東京都港区)はそう語る。

 敷地は同市真栄里(まえざと)の旧石垣空港跡地だ。旧空港は、内陸のため滑走路が短く、オーバーラン事故が発生するなど、危険性が指摘されていた。騒音問題もあり、島の東側の白保地区への移転が決定。2013年に新空港が開港した。