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業務用空調機器メーカーのショールーム。機器展示に加えて、空調を理解してもらう仕掛けを満載した。色分けした配管やダクト、ガラス張りの床、気流を表現したグラフィックなど、見せる“学びの場”だ。

中庭まわり。写真左手が見学者向けのエントランス。見学は完全予約制で、1回90分と120分のコースを用意している。写真右手2階、シンボルツリーを中心に植栽した屋外スペースは「ワイガヤテラス」で、同階の執務室からも緑が見える平面構成とした。ガラス面のグラフィックは空気の流れを可視化したもの(写真:生田 将人)
中庭まわり。写真左手が見学者向けのエントランス。見学は完全予約制で、1回90分と120分のコースを用意している。写真右手2階、シンボルツリーを中心に植栽した屋外スペースは「ワイガヤテラス」で、同階の執務室からも緑が見える平面構成とした。ガラス面のグラフィックは空気の流れを可視化したもの(写真:生田 将人)
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 真っ白な外壁に、建物名を記した青いロゴ。シンプルな外観とは裏腹に、内部は多種多様な仕掛けを詰め込んだ空間だ。ここでは、普段、目にすることがない空調の仕組みを様々な工夫で“見える化”している。

 「SINKO AIR DESIGN STUDIO」(以下、エアスタ)は、業務用空調機器メーカー、新晃工業にとって、西日本では初となるショールームだ。3階と屋上が同社の製品を中心に公開する展示スペース。それ以外のフロアも含めて、エリアごとに異なる空調システムを体験できる。建物全体が見学動線として機能している〔写真1~3〕。

〔写真1〕配管やダクトを色分け
〔写真1〕配管やダクトを色分け
3階展示スペースでは、配管やダクトを色分けして、水や空気、冷媒の流れを可視化した。右手中央は、2つの部屋で天井高や吹き出し口の種類を変えて、その差による違いを確認できる体感ルーム(写真:生田 将人)
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〔写真2〕オフィスにパーソナル空調
〔写真2〕オフィスにパーソナル空調
2階廊下から新晃アトモスのオフィスを見る。執務スペースでは、冷媒自然循環システムによるパーソナル空調を採用。快適性や生産性、省エネ性を高めている(写真:生田 将人)
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〔写真3〕外壁は白と青で構成
〔写真3〕外壁は白と青で構成
外周側は敷地境界に沿って壁で囲い、最低限の開口を設けている。外壁の白とロゴの青は、新晃工業のコーポレートカラーで、ロゴは廣村正彰氏のデザイン(写真:生田 将人)
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