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ポロト湖のほとりに、三角屋根が連なる湯小屋と板状の客室棟から成る温泉旅館が開業した。湖へと続く水路を設け、ランドスケープと文化が織り成す神秘的な空間をつくり上げた。

ポロト湖側から見た「界 ポロト」の全景。奥が客室棟。左手前の銅ぶきの建物が「△湯」と呼ぶ湯小屋。敷地内の湧水が小川となり湖に注ぎ込む。客室棟開口部にはシラカバをイメージしたアルミルーバーが連続している(写真:吉田 誠)
ポロト湖側から見た「界 ポロト」の全景。奥が客室棟。左手前の銅ぶきの建物が「△湯」と呼ぶ湯小屋。敷地内の湧水が小川となり湖に注ぎ込む。客室棟開口部にはシラカバをイメージしたアルミルーバーが連続している(写真:吉田 誠)
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 雪はすっかり解け、新緑と銅ぶき屋根が湖面に映っていた。アイヌ民族の文化を学べる国立施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の隣に、星野リゾートの温泉旅館「界 ポロト」は立つ。2022年1月にオープンした。

 施設は、ねじれたような三角すいが連なる「△(さんかく)湯」と呼ぶ湯小屋と、客室棟から成る。NAP建築設計事務所(東京都港区)が設計した。

 敷地には以前、公設の温浴施設があった。その再整備と運営を民間委託するために白老町が温泉施設等整備プロポーザルを実施し、18年5月に星野リゾートグループの企業(現・白老ホテルマネジメント)を事業者に決定した。市と事業者で「ポロト地区宿泊施設等整備に関するパートナーシップ協定」を締結。その後、「界 ポロト」の開発がスタートした。