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高松市の景勝地、屋島の山上に展望施設がオープンした。曲がりくねったガラスの回廊は遊歩道のように1周できる。

2022年8月5日にオープンした展望施設「高松市屋島山上交流拠点施設」。波が穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々の景色を眺められる(写真:イクマサトシ)
2022年8月5日にオープンした展望施設「高松市屋島山上交流拠点施設」。波が穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々の景色を眺められる(写真:イクマサトシ)
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 晴れた日には地中海沿岸部のような美しい景色を堪能できる、高松市の屋島。2022年8月5日にオープンした展望施設「高松市屋島山上交流拠点施設」(愛称はやしまーる)は、眼下に瀬戸内特有の多島海景が広がる。

 標高約300mの山上に立つやしまーる西側の展望スペースから周りを見渡すと、視界を遮るものがない。市の新しいシンボルには大きな期待が寄せられている。

 開館前日の落成式には、高松市長をはじめ関係者が勢ぞろい。やしまーるには観光客だけでなく地元の人が大勢押し寄せている。週末は回廊が人であふれかえる盛況ぶりだ。

 日本で最初の国立公園に指定された「瀬戸内海国立公園」を構成する屋島は、国の史跡および天然記念物の指定も受けている。

 古くから人が暮らす歴史と文化があり、自然の宝庫でもある。平安時代末期の源平合戦「屋島の戦い」は、特に有名だ。かつては市を代表する人気の観光スポットだった。

 しかし近年は山上の旅館や店舗などの老朽化が進み、廃屋も目立っていた。屋島を訪れる人は激減した。瀬戸内海の絶景という貴重な観光資源を生かし切れておらず、約10年前から立て直しが検討されてきた。

 その中核施設となるやしまーるが、ついに完成した。敷地は廃業した旅館があった場所である。