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設計者は、温熱環境に優れた住宅建築の第一人者だ。この家では温熱だけでなく、光の陰影がもたらす美しさを実現した。南側の大きな窓は日射や外部からの視線を、住み手が調整できるようにしている。

 東京都杉並区の閑静な住宅地に立つ家だ。敷地は東側と南側が道路に接する角地で、冬の日射取得に恵まれている。玄関は東側にある。

 この立地を生かし、生活の中心になる広間の南面に、高さ約4mの大窓を設けた〔写真1〕。一方で、東面の壁には窓が1つもない〔写真2〕。壁の面積を増やして断熱性を高め、南の大窓から入る光を受け止める役割を果たす。

〔写真1〕南向きに大きな窓を配置
〔写真1〕南向きに大きな窓を配置
北側のホールから広間を見る。窓の下段の両側は開閉できる。落ち着いた雰囲気にするため、あえて掃き出し窓にはせず、幅木程度の立ち上がりを設けた(写真:安川 千秋)
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〔写真2〕東面には窓がない
〔写真2〕東面には窓がない
東面。玄関がある下屋の壁は焼きスギ張り(写真:安川 千秋)
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南東から見た外観。南面の大窓の下段はアルミ庇を設けた。塀はH形鋼の支柱に園芸用のスギ丸太を組み合わせたもの(写真:安川 千秋)
南東から見た外観。南面の大窓の下段はアルミ庇を設けた。塀はH形鋼の支柱に園芸用のスギ丸太を組み合わせたもの(写真:安川 千秋)
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