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竹中工務店
意匠性を追究した型枠を製造

 竹中工務店は、3Dプリンターを主に樹脂型枠の製作に利用してきた。端緒は、2014年に慶応大学環境情報学部の田中浩也教授と共同で開発した「ArchiFAB」だ。

 ArchiFABは樹脂を押し出して積層造形する3Dプリンターだ。同社はこれを用いて、鉄筋コンクリート用の樹脂型枠を製作している。樹脂型枠が細かな凹凸や曲面など複雑な形状に対応できる強みを生かし、コンクリート打設後も型枠を外装材として利用するアイデアも示した。

 同社でArchiFABによる型枠製作が劇的に広がったわけではないが、高い意匠性を求められる用途への適用例は存在する。

 例えば、富岡製糸場の保存改修工事。同工事では、象徴的な赤レンガの表面の模様を3次元計測してデータ化し、そのデータを基にArchiFABでレンガ模様の型枠を製作した〔図4〕。その後、型枠にコンクリートを流し込み、館内の椅子の表面にレンガ模様を転写、装飾を施している。

〔図4〕竹中工務店は外壁レンガの風合いを転写
〔図4〕竹中工務店は外壁レンガの風合いを転写
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〔図4〕竹中工務店は外壁レンガの風合いを転写
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富岡製糸場の保存改修工事で、外壁の赤レンガの形状をArchiFABで再現し、館内の椅子にあしらった(資料:竹中工務店、協力:富岡市・富岡製糸場)