トピックス
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建築の創造性を解き放つ金属3Dプリンター
竹中工務店がオランダのスタートアップ企業とタッグ
竹中工務店が金属3Dプリンターを建築プロジェクトに適用しようと、研究開発を進めている。デジタルとリアルをじかに結ぶ新技術によって、建築デザインの可能性を、施工の制約から解き放つ試みだ。
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シモキタらしさ回復 個性ある“商店街”に
店主が育てる商業建築「BONUS TRACK」
家賃の高い東京の人気エリアに接する場所で、こだわりのある個人テナントのチャレンジを実現させる──。小田急電鉄が4月1日、全5棟・14店舗から成る商店街「BONUS TRACK(ボーナストラック)」を開業した。
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微生物で増殖する新材料
米国生まれの疑似コンクリートに熱視線
コンクリートのような強度を持つ構造材料が、自ら増殖する。まるで生物のような新材料が、米コロラド大学の研究室で産声を上げた。まだ実験段階ではあるものの、建築材料の可能性を大きく広げそうだ。
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「蔦屋書店」が意匠登録出願
改正意匠法の施行で店舗模倣は防げるか
「蔦屋書店」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブが4月1日、奈良市の新規店舗など3件の意匠登録を出願したことが日経アーキテクチュアの取材で判明した。同社は国の知財保護政策を活用、模倣防止とブランド強化を図る。
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防火・避難設計に“新常識”
規定の見直しで木質化や既存活用促す
防火・避難関係規定を大幅に見直した改正建築基準法施行令と、それにひも付く告示が4月1日に施行された。設計時の選択肢が格段に増える。防災計画などに携わる実務者の見方を交えつつ、ポイントを解説する。
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“屋根”の広場で街を一変
象徴性や演出力で中心地に人を呼び戻す
中心市街地の活性化に向け、広場や公園を整備してにぎわいを生む事例が目立っている。可動式のガラス大屋根、照明を組み込んだ大きなリング、木の葉形のパーゴラ──。シンボル性を持つ“屋根”を中心に据え、人が集う場をつくることがポイントとなる。野外でクラシックコンサートを開けるといった付加価値も重要だ。
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「農」を支える新たな建築
集客要素加えて持続的産業を目指す
持続的な有機農業の場を、「食」の要素を持つ体験型の公開施設とする。数々のヒット曲を生んだ音楽プロデューサー・小林武史氏の思いを具現化するため、新「農場」のマスタープランづくりから建築家が協働した。
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「健康オフィス」市場を狙え
働き方改革を機に異業種も参入
働き方改革の一環として「健康」に注目が集まっている。社員の健康に配慮したオフィスが増えていくことを見据えて、建設関連の企業は準備を始める。飲料や生活用品など異業種の大手メーカーも新事業の提案に積極的だ。
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危険エリアの新規開発にノー
都市計画法改正で街づくりが防災重視に転換
国土交通省は激甚化する自然災害を踏まえて、都市計画法や都市再生特別措置法を改正する。開発許可制度の厳格化など、建設・不動産分野への影響は少なくない。改正案の内容を詳しく見ていこう。
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デジタルで「民主的」建築
機械刻みの薄板継いで“家”を建設
家具や家を特別な職種がつくるものではなく、一般のユーザーに開く。「オープン化」を可能にするデジタルファブリケーション(製造)技術を、そこに用いる。若手世代の問題意識が、新しい建築のつくり方を生んだ。
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「代々木」耐震万全に
吊り屋根・天井の原形変えずに大規模改修
国立代々木競技場の第一体育館が改修工事を終え、11月1日に営業を再開した。1964年開催の東京五輪のシンボルは、“原形”を保ったまま耐震性やバリアフリー対応を強化し、2020年夏に2度目の五輪を迎える。
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谷口吉生、普遍性の先
“正道”が問い掛ける建築の課題と光
その空間は平滑な面とベーシックな素材で構成され、3次元曲面も新素材も使われていない。それでも、訪れた者の胸を深く、確実に刺激する。建築家の“正道”ともいえるその姿勢は、時代遅れなのか、変化が一巡して最先端なのか─。第三者の声を交えつつ、谷口吉生氏の本質を浮き彫りにする。
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ライト、ミースの名作が再生
世界遺産登録やバウハウス100周年で追い風
米国「F・L・ライトの20世紀建築作品群」が7月、世界遺産に登録された。その1つで改修を終えたロビー邸をシカゴに訪ねた。ミース・ファン・デル・ローエの住宅と併せてリポートする。(伊藤 みろ、Andreas Boettcher=ともにメディアアートリーグ)
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建設3Dプリンター
多品種少量生産に向け、設計・施工を刷新
型枠を使わずに有機的な形状のセメント系構造物を製作できる、建設用3Dプリンター。現場を「工場」に変える力を持つだけでなく、これまで施工が難しかった新しい構造や形状を具現化する可能性を秘めている。海外に比べて出遅れている日本でも、建設用3Dプリンターの導入や開発の動きが出てきた。国内外の現状と展望に…
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どう使う?改正建基法
6月全面施行、防火・避難規定が変わる
6月27日までに全面施行する改正建築基準法。防火・避難規定が大幅に見直され、新たな選択肢が増える。改正法令をどう使いこなせばよいのか。各分野に詳しい実務者の見方も交えつつポイントを解説する。
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建材設備大賞は「TOSTEM LW」
眺望の“ノイズ”を排除した大開口・高断熱窓
「建材設備大賞2019」で、木造住宅用の大開口向けスライディング窓「TOSTEM LW」が大賞に選ばれた。高い断熱性能を確保したうえで、ガラス戸の四周にある框(かまち)を屋内から見えなくするなど、「すっきりとしたデザイン」を既製品で実現できるようにした点が評価された。
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佐藤淳氏の前例なき構造
難題呼び寄せる“大工のような構造家”
「約80m×50mの鉄板屋根の無柱空間」「ケーブルで空中に浮遊する中層ビル」──。構造設計者の佐藤淳氏に舞い込む依頼には、前代未聞のものが少なくない。「安全確実」が前提となる構造の世界で、前例のないプロジェクトに挑み続ける理由を語る。
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目利きが選ぶ「 平成の10大建築」
「メディアテーク」と「金沢21世紀」が突出
あと20日あまりで「平成」が幕を閉じ、「令和」が幕を開ける。「平成」の30年間に名を刻むべき建築は何か。それらは既存の建築の何を変えたのか。建築家、エンジニア、歴史家など、目利き20人にそれぞれ10件を選んでもらい、その票数の合計で「平成の10大建築」を決めた。4月1日に発刊した書籍「検証 平成建…
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実践!設計の生産性革新
竹中、日建、アラップが自社オフィスを大改造
建設会社や設計事務所が、自社の設計オフィスの改革に乗り出している。電子化を進めて個人スペースを縮小、共有空間を拡充して生産性向上につなげる。センサーを用いた効果測定もトレンドになりつつある。
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五輪前年、景気どうなる?
潮目が来るか、識者8人が占う2019年以降の市場トレンド
2012年末から続く現在の景気拡大トレンドは、戦後最長レベルに届く気配。その一方で建設分野の企業業績は一服感を見せ始めている。消費増税の影響や五輪後の反動など、短・中期の見通しを識者8人に聞いた。