全314文字

 設計事務所で戸建て住宅の設計に携わっている。ハウスメーカーが建てた戸建ての増改築を依頼されることがあるが、対応は難しい。こうした住宅の場合、依頼者が持っている建築確認申請書に添付された図面の構造部分が略されていることが多いからだ。木造戸建てなら耐力壁の位置が載っていないといった具合だ。

 建て主とメーカーの関係が長く続いていれば、構造資料を入手できる可能性はある。だが中古住宅になると、構造資料は手に入らない。メーカーに相談を持ち掛けても応じてくれるケースは少ない。住宅は転売などで所有者が変わることがある。特許などの問題があるかとは思うが、メーカーは引き渡しの際に、構造資料一式も納めるべきだ。

匿名希望(設計事務所、63歳)