読者から/編集部から
目次
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火災時の「逃げ遅れ」どう防ぐ
今号の特集のテーマは「建物避難の在り方」です。2019年の京アニ放火事件をはじめ、21年の大阪・北新地ビル放火事件や22年の三幸製菓工場火災などが浮き彫りにした建築の課題や対策を探っています。
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建て主に申し訳ない「自由設計」
ある大手住宅メーカーからの業務委託で住宅の設計を手掛けている。
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PMrのあるべき姿
建設プロジェクトは環境や安全性への配慮、法的対応など複雑化している。建設にあまり詳しくない発注者が建設の提案を受けても、その妥当性を判断するのは難しい。そこで発注者と設計者、施工者との間で品質やコストなど全体を公正にマネジメントする専門家、プロジェクトマネジャー(PMr)の存在が重要になる。
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等級7が技術開発の起爆剤
今号の特集のテーマは、2022年10月の施行が迫る戸建て住宅の断熱等級7と6です。同等級を達成する外皮の仕様を20種類近く取り上げ、施工性やイニシャルコスト、ランニングコストなどを分析しました。
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物価高騰を受け利益率を圧縮
建築資材の高騰で建築費が高くなっている。アパートや店舗などの家賃収入を見込んで建築しようとする建て主の場合、建築費と賃料の相場を比べると収支が合わず建築を断念するケースが出てきている。
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工務店はつらい改正法の施行
2025年度の「省エネ基準適合義務化」や「4号特例の縮小」で小規模住宅でも省エネや構造関係の申請が必要になるという。中小の工務店は厳しい状況に追い込まれるだろう。
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職場として設計事務所はアリか
2022年の経営動向調査(設計事務所編)では、例年の設計・監理業務売上高の分析などに加えて、各社の賃金、人材に対する取り組みにも着目しました。設計事務所が求める人材や、資格保持者に対する手当などについて、アンケートやヒアリングで各社の実態を調査しました。現役の設計者のみならず、就職活動に臨む学生や…
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洪水被害を受けた身で考える
私の設計事務所は、2020年7月に九州を襲った豪雨で球磨川の洪水による被害を受けた。
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「写真のまま再現したい」に困惑
SNS(交流サイト)で得た情報から断片的にイメージを固め、壁紙などの具体的な品番まで指定してくる建て主が増えている。イメージを共有しやすい一方で、SNSに載っている写真のイメージを「そのまま再現したい」という人がいて困惑している。
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100年先まで使える外装
3年前、東京・京橋で完成した「ミュージアムタワー京橋」を取材した時のこと。風が通る高層階オフィスを訪れて、新鮮な思いがしました。
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気になる釧路病院訴訟の行方
日経アーキテクチュア4月28日号の「釧路の病院訴訟で設計者敗訴」のニュースは大変興味深かった。
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外国人を驚かせる日本の力
私は2014年に建設会社を定年退職した。現在は、在職中に取得した全国通訳案内士の資格を生かし、訪日外国人に建築ガイドをしている。
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「ウォーカブル」はどう測る?
「居心地が良く歩きたくなる」、すなわち「ウォーカブル」を旗印に、各地で自治体と民間事業者が連携してまちづくりに取り組んでいます。
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書類作成の莫大な負担に疑問
行政が設計業務に充てる時間を奪っているように感じる。2005年に発覚した「姉歯事件」から提出書類は年々多くなり、厳格化してきた。ここ数年はさらにその傾向が強くなり、書類の作成に取られる時間は20年前の何倍にもなっているように思う。
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建築士製図試験を見直せ
建築士試験の2次試験である、設計製図の内容を見直す時期に来ているように思う。
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老朽マンションと街づくり
今号の特集「老朽マンション、再生への道」では、完成後50年や40年を経た分譲マンションを、大規模改修したり建て替えたりした事例をリポートしています。各事例には区分所有法をはじめとする法規や、建築技術に精通した設計者やコンサルタントが登場します。
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目前に迫る2024年問題
改正労働基準法による残業時間の上限規制について、建設業の猶予期間が終わる「2024年問題」。そのリミットが近づいてきた。仕事の進め方を真剣に考えなければならない。
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緑に覆われた都市への思い
住友林業の構想「W350計画」。発表当時、緑に覆われた超高層ビルのパースを見て、胸が高鳴った。同時にある映画を思い出した。その映画では、緑に覆われた東京がディストピア(反理想郷)として描かれる。思えばひと昔前まで、建物にとって緑は廃虚の象徴。それが今やユートピアだ。知らぬ間に都市への価値観が変化し…
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大工と建築士の協業
大工兼建築士として、自分で設計した住宅を自ら棟梁(とうりょう)となって建てている。そんな自分だからこそできる家づくりがあると信じている。
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プロジェクトの“水先案内人”
私はかつて設計者として、建物を作品と捉えて自分の色を出すことより、発注者の考えや思いに応えることに魅力を感じることが多かった。