読者から/編集部から
目次
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手放しで喜べぬ労働環境改善
最近、設計や施工の品質が低下しているという話をよく聞く。私は設計の仕事もしているが、それを否定できない気持ちでいる。品質低下につながる背景を感じ取れるからだ。
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待ったなし「建設DX」
コロナ禍でデジタル技術への注目が急速に高まり、DX(デジタルトランスフォーメーション)というキーワードが脚光を浴びるようになりました。これまで社会から「アナログ産業」とみなされてきた建設業界でも、DXを旗印に様々な取り組みが始まっています。
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建設業は人命を預かる仕事
近年、地球温暖化の影響か、大雨や台風による自然災害が激甚化している。また、新型コロナウイルスによるパンデミックは、人類に深刻な健康被害をもたらしている。
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コロナ禍での人材育成
2020年7月23日号の特集「オフィス・ニューノーマル」は、新型コロナウイルスと向き合うオフィスの事例を数多く紹介していた。特に、フリーアドレスでのビーコンとスマートフォンを使った人検知システムや、IDカードによる非接触エレベーターの運行システムなどの先端技術には期待したい。とても勉強になった。
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授業を受ける場はより自由に
地方で暮らす高校時代の私にとって、大学の建築学科に関する情報は皆無。東京の都心への憧れだけで選んだのが、我が母校です。緑やグラウンドがなく、息抜きは近くの商店街という環境で大学生活を送りました。
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ベンチャーとの協業に関心
2020年8月27日号のニュース記事「清水建設がベンチャー投資に100億円」に目が止まった。最近、建設会社がITやAI(人工知能)関連のベンチャーと協業するケースが増えており、関心を持っていたからだ。
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価格と品質のバランス改善
深刻になっている建設業界の職人不足。主な要因は、低コストで高品質の仕上がりを求めるアンバランスさにある。職人の月収は20日間現場に入ったとしても25万~35万円程度と決して高くない。近年、発注者の要求品質が高まり、職人の負担が増しているが収入は変わらないままだ。
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鳥の目を生かす新アイデア
かつて日経アーキテクチュアの表紙は、モノクロの空撮が売りでした。竣工した建物が街中でどんなたたずまいを見せているのか。異物のように既存の街並みと対峙する姿や、街の文脈を見事に読み取って溶け込む姿などを読者に伝えてきました。
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誌面と他メディアの連携を
コロナ禍で、私が勤める設計事務所でもリモートワークを進めている。今後の取り組みをどうすべきか、他の事務所はどのようにしているのかなど、気になることが多い。そんな中で、2020年6月25日号に掲載された特集「コロナと向き合う仕事術」を読んだ。
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使われない施設の対処が急務
既存の建築物や構造物が老朽化や社会ニーズとの不一致から、使用されなくなるケースが増えている。建築物や構造物は使われていなくても、その存在自体が周辺環境や防災、防犯など様々な面で地域に影響を与える。需給バランスを欠いた食品が廃棄され社会問題になっている「フード・ロス」と同じく、「ビルディング・ロス」…
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コロナでテレワークは自分ごと
コロナ禍で、住宅を取り巻く環境が大きく変化し始めました。これまで立地は「都心部」「駅近」が重視されてきましたが、テレワークの普及で通勤回数が減り、「脱・都心」の動きが顕在化しています。自宅に「働く場」としての空間を求める声も聞かれるようになってきました。
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誠実な施工者を優遇したい
地方自治体で工事監理に携わっている。最近、工事を請け負った施工者の現場管理の質が低下し、悩みの種になっている。例えば、工事写真は施工管理の基本だが、まともに撮れない施工者がいる。民間の工事なら、仕事を失いかねないレベルだと思う。そのうえ、指示や指導を繰り返しても改善されない。
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工事監理の大切さを再確認
2020年6月11日号のニュースで、「杭の未到達が25年後に発覚」と「ジブリパーク1期が7月着工へ」の2つの記事が印象に残った。
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コロナ・ショックに不安と期待
2020年の経営動向調査は、設計事務所がコロナ禍でどんな局面に立たされているのかを掘り下げました。アンケート編は緊急事態宣言下での回答が多く、不安を色濃く反映した結果になっています。
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設計事務所の改革に違和感
2019年4月から働き方改革関連法が順次施行されている。だが設計事務所での実行は難しいと感じる。仕事の性質上、業務効率化や労働時間の短縮がままならないからだ。
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報酬算定指針を浸透させよう
告示98号や同670号など、国は設計業務の報酬改善を目的とした算定指針を打ち出してきた。しかし、実際の報酬額は依然として低く、指針と大きく乖離(かいり)している。業務の内容や企業にもよるが、私の印象では報酬額は指針の3割程度だ。
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「変わる病院」に注目集まる
日経アーキテクチュアで病院施設を特集するのは、5年ぶりになります。2014年に医療福祉施設特集を私が担当したときは、地域に密着した取り組みなどを紹介しました。
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体調管理に敏感になる現場
新型コロナウイルスによる脅威が、建築業界の現場管理に影響を及ぼしている。コロナをきっかけにテレワークをはじめとする在宅勤務が浸透すれば、現行の業務の進め方に大きな変化が起こるだろう。うまく運用できれば、働き方改革の推進につながるかもしれない。
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快適性あってこその省エネ住宅
北海道で低炭素住宅や長期優良住宅の設計を手掛けている。住宅の設計ではこれらの高性能住宅だけではなく、通常の住宅でも何かしらの省エネ性能を織り込むことが必須になりつつある。
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耐水化設計が当たり前に
「令和2年7月豪雨」の被災地を取材しました。甚大な被害を受けた熊本県球磨村では、濁流に飲み込まれて球磨川沿いに立っていた住宅が原形も分からないほど破壊されていたことに恐怖を感じました。同時に、過去に何度も氾濫している球磨川沿いに、なぜ家が立っているのかという疑問も感じました。